ダンプ松本「女子プロレスの花火をもう一度上げたい」
女子プロレスの現状「厳しいと思う」
──今の女子プロレスの現状は? ダンプ:厳しいと思う。だから女子プロの花火をもう一度上げたい。自分はそう思っている。千種ともそんな話をして、いろんなところで種をまいて、花を咲かせるようにないたい。まだまだですよね。民放のテレビが放映をやってないから、宣伝力もないし。だけどプロレスファンはけっこういて、知らないだけ。「ダンプちゃん、まだプロレスやってんの。だったら見に行くよ。どこでやってんの?」って、見たくてもどこでやっているか、どこでチケットを買うか、知らないんです。それが浸透すればもっと観客は増える。 ──女子プロレスのおもしろさとは? ダンプ:ナマの楽しさをわかってもらうために、皆やっている。見に来た人はストレス解消になると思うんだよね。プロレスは夢を与える仕事だと思ってるから。弱い者が負けてばっかりだけど、でもやがて強くなって勝つっていう、いつかは勝てるんだっていうこと。アルバイトで先輩に怒られてばかりでも、いつかはちゃんとした仕事ができる、そこにつながってると思う。毎日泣いてて逃げたい人って、いっぱいいると思うの。そういう人がプロレスを見て、痛い思いをして頑張ってるんだって、それが逆転して勝ったりすると、いつか私も勝てるんじゃないかって、そう思ってくれたらいいなって。TVゲームばっかりやってる子たちにも、プロレスを見て欲しい。若い選手にはまずはたった1人でいいから、自分のファンをつくりなさいって言ってる。そしてお客さんがいっぱいいるところで試合をして、いい思いをして引退してもらいたい、と思う。 10月1日に大阪で試合を行う。ダンプ松本&堀田祐美子興行『極悪×暴走 in OSAKA』だ。「アゼリア大正」(大阪市大正区)が会場となっている。今年7月に東京で開催し超満員となったが、今回は2回目。果たしてどんな極悪ぶりを見せてくれるのか? (文責/フリーライター・北代靖典)