「通天閣が好きだったんだと改めて実感」通天閣社長 水島新司さん悼む
「ドカベン」などの野球漫画で知られる水島新司さんが10日に82歳で亡くなった。水島さんの作品では、かつて大阪を本拠地としていたプロ野球チーム「南海ホークス」などで活躍した景浦安武の活躍を描いた「あぶさん」や、先のドカベンでは通天閣高校のエースで4番の坂田三吉など、いずれも架空ながら大阪に縁のあるキャラクターも登場。いずれの作品にもよく登場していた「通天閣」を運営する通天閣観光の高井隆光社長は「水島新司さんは本当に大阪や通天閣が好きだったんだなあと改めて実感しております」と話している。 【拡大写真】大阪の夜空に「ウルフムーン」輝く 通天閣と光の競演
高井社長は「昨年末に水島さんが引退されたとの報道もあり心配はしておりましたが、この度の訃報に残念無念でいっぱいです」と声を落とす。 高井社長は「ゴルフスイングのようなフォームから、通天閣の高さ100メートルを超え、さらに落ちるに従ってスライスしていく超フライをあげて落球を誘う通天閣打法は印象的ですね」と話す。 そして「昨今の野球界でもソフトバンクの柳田悠岐選手や、広島東洋カープの鈴木誠也選手、最近では阪神タイガースの佐藤輝明選手が『通天閣打法』と新聞などで取り上げられたり時代が変われど語り継がれております」と続けた。
先のあぶさんでは、主人公の景浦が南海ホークスに所属していたころを中心に大阪や通天閣がよく描かれ、先の坂田三吉の所属する学校は通天閣高校であることについても「ドカベンでは通天閣高校なども出てきたり水島新司さんは本当に大阪や通天閣が好きだったんだなぁと改めて実感しております」と話し、水島さんを悼んだ。