大阪・通天閣に「体験型アトラクション」全長60メートルの滑り台設置へ
2022年ゴールデンウィークごろ開業予定
国の登録有形文化財で大阪を代表する観光スポットとして知られる「通天閣」(大阪市浪速区)を運営する通天閣観光などは13日、通天閣3階から地下1階までつながった滑り台の体験型アトラクションの設置工事に着手したと発表した。試験運用期間をへて、2022年のゴールデンウィークごろの開業を予定している。 【拡大画像】通天閣てっぺんの天気予報ネオンが「雪予報」のピンクに輝く。年に1、2度あるかないかのレアな光景
地上22メートルの通天閣3階中間展望台から地下1階の帰り口まで
発表によると、アトラクションは「TOWER SLIDER」と命名。地上22メートルの高さの通天閣3階の中間展望台からエレベーター塔の周回を1回転半して、地下1階の帰り口までスパイラル状に約10秒で滑り降りる全長60メートルの滑り台だという。
免震型の滑り台、飛び出す危険の無いチューブ形状
通天閣観光によると、最上部の乗り口は支柱を上下に配することで、地震等の災害時でも安全に利用できる構造。免震型の滑り台となっており、スロープ部分は飛び出す危険の無いチューブ形状だという。 耐候性に優れたステンレス製チューブの天井となっており、透明の遮熱ポリカーボネート板を使用することで、通天閣を見上げながらの滑降を可能としている。 設計・施工(統括)は竹中工務店。スライダー本体の設計・施行をタンデムが担当する。
高井社長「通天閣を含めた周辺地域の経済回復への起爆剤にしたい」
通天閣観光の高井隆光社長は「免震タワーへの滑り台設置は世界で類を見ないと言われており、コロナ禍で冷え切った、通天閣を含めた周辺地域の経済回復への起爆剤にしたいと考えています」と話す。
インバウンドに対しても魅力を発信したい
また高井社長は「国内のお客様はもちろんのこと、コロナ禍明けのインバウンドに対しても通天閣の新しい魅力発信ツールとして積極的に活用していきたいと考えています」と力強く話していた。
新世界の飲食店店員「あの場所でどんな風に滑っていくか楽しみ」
今回のアトラクション設置に、通天閣の地元である新世界でも驚きの声が聞かれた。 新世界の飲食店で働く20代男性は「通天閣の足元でなんか工事してるとは思っていたけど、滑り台という発想はなかったです。通天閣屋上の展望台(天望パラダイス・跳ね出し展望台)ができた時もびっくりしたけど、あの場所でどんな風に滑っていくか注目したいですね」と話していた。