大阪モデル警戒示す「黄信号」点灯 通天閣や太陽の塔が周知ライトアップ
大阪モデル警戒示す「黄信号」点灯 通天閣や太陽の塔が周知ライトアップ
国の登録有形文化財で大阪の観光スポットとしても知られる通天閣(大阪市浪速区)と万博記念公園にある太陽の塔(大阪府吹田市)が8日夜、黄色にライトアップされた。新型コロナウイルスの感染状況を判断する大阪府独自の指標「大阪モデル」が現在の警戒解除を示す緑色から警戒の黄信号となったためで、地元の商店街関係者などからは「また黄色はつらい」という声も聞かれた。 【動画】大阪モデル「黄信号」をライトアップで周知協力する通天閣。点灯の瞬間などの様子
8日から大阪モデルは黄色信号に
大阪府内では6日に505人、7日には676人の感染が確認され、約3か月ぶりに1日600人以上の感染者数が確認されるなど、新型コロナウイルスの感染急拡大が続いていることから、警戒を示す「黄色信号」を8日から点灯することを決めた。
大阪府のキャラクター「もずやん」の警戒を示す顔も表示
通天閣を運営する通天閣観光は大阪府からの要請を受け、8日から14日まで黄色信号を周知するため、黄色のライトアップに協力。通常は時計などを表示している展望フロア下の東面に設置されているLEDビジョンでは、黄色を背景とした大阪府のキャラクター「もずやん」の警戒を示す顔を映して周知する。
新世界の関係者「『またか』という思いも」
8日午後6時ごろ、通天閣が黄色にライトアップされると、多くの串カツ店など飲食店などが並ぶ新世界では、通行人らが携帯電話のカメラで写真を撮る光景がみられた。 新世界の飲食店で働く40代男性は「『またか』という思いもあるけど、オミクロン株が確認されてから短い期間でこれだけ感染者の数が増えると怖さも感じる。わたしたちも感染防止対策をしっかりしていくしかない」と話していた。 大阪府は8日夜、新型コロナウイルスの新規感染者が891人だったと発表した。
通天閣社長「急な感染拡大で動揺している」
今回の点灯に通天閣観光の高井隆光社長は「昨年、緊急事態宣言が解除され、本当に心新たに新春を迎えられるところで。年末年始は本当にコロナ前の60%くらいのお客様、日に3千人のお客様に来ていただいて、通天閣や地域も非常にうるおっていただけに、急な感染拡大で動揺しているというか、なぜこんなに広がっているのか不安でいっぱいです」と話していた。