Intel×AMD×Qualcomm対決! 3プラットフォームの14型AI PC(Copilot+ PC)をテスト 比べて分かった違い
CPUのマルチスレッド性能ではAMD機の圧勝
ここからは、ベンチマークテストのスコアを詳しくみていこう。まずは定番のCINEBENCH 2024だ。CGレンダリングを行ってスコアを出すベンチマークテストで、CPU(GPU)のパワーがダイレクトに反映される内容だ。 結果は、マルチスレッド処理のCPUスコアではAMD機が突出したスコアになった。一般的なクリエイター向けPCやゲーミングPCをも上回る水準だ。シングルスレッドでレンダリングするCPU(シングルコア)ではIntel機がAMD機を上回り、シングルスレッド処理での強さをみせている。 Qualcomm機はmyHPユーティリティーでパフォーマンスモードを選べないため、Intel機とAMD機でもmyHPの動作モードをデフォルトの「SmartSense」に設定した場合(設定がないQualcomm機はデフォルトのまま)でも計測してみた。どちらもスコアがやや低下するものの、大勢には変化がない。 また、CINEBENCH R23のスコアも掲載した。R23は、Armネイティブ版がないため、Qualcomm機ではエミュレーションにて動作し、本来のパフォーマンスは発揮できない。結果を見ると、CPU(シングルコア)のスコアが、Intel機でいえば第10世代Core以前の水準であり、エミュレーション動作の影響が顕著に伺える。それでも12コアのパワーでマルチスレッド性能はIntel機に少し劣る程度になっている。ここでもCPUスコアではAMD機は圧勝で、マルチスレッド性能では抜けた強さを示した形だ。 先述したように、CPUが実際に発揮できるパフォーマンスはフォームファクターや熱設計の影響を受ける。特にCINEBENCH 2024のような高負荷のテストでは影響が大きいことから、今回AMD機のみ約1.57kgと少し余裕があるフォームファクターであることが有利に働いていることは間違いないだろう。
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