Intel×AMD×Qualcomm対決! 3プラットフォームの14型AI PC(Copilot+ PC)をテスト 比べて分かった違い
電源モードとユーティリティー「myHP」の設定
ベンチマークテストを実施する際には、Windows 11の電源モードの設定や各モデルに導入されているユーティリティーによるパフォーマンス設定にも注意が必要だ。 Windows 11の電源モードは、パフォーマンスに少なくない影響がある要素の1つである。多くの場合「バランス」がデフォルトになっているが、今回の性能テストにおいては「最適なパフォーマンス」、バッテリーのテストは「最適な電力効率」を選んだ。 また、Intel機とAMD機については、日本HP独自のmyHPユーティリティーに「システム制御」のメニューが用意されており、用途に合わせてモードが選べる。デフォルトは「SmartSense」だったが、これを「パフォーマンス」に変更して計測した。 Qualcomm機については、myHPユーティリティーは導入されているものの、「システム制御」のメニュー自体が存在しない。Armベースの命令セットアーキテクチャを採用していることが、こういったユーティリティーの開発にも影響している可能性が高い。
x64(x86)とArmの違いに注意
今回は、QualcommのSnapdragon X Elite搭載機がテスト対象に含まれている。Snapdragon X Eliteは、ArmベースのCPUコアを採用しているため、x86やx64(x86の64bit拡張)ベースのIntel機、AMD機とは命令セットの互換性がない。 Armベースのコアのパフォーマンスがフルに発揮できる「Armネイティブ」のアプリもまだ数が少なく、多くは一般的なx64/x86ネイティブのアプリをエミュレーションすることで動作するようになっている(動作しない場合もある)。 ベンチマークテストはArmネイティブバージョンがあるものを中心に実施しているが、あえてArmネイティブのバージョンがなくエミュレーション実行のテストも含めているので参考にしてほしい。
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