【50代、3カ月で「使える筋肉」を増やす①】筋肉が減っていくのをくい止め、使える筋肉を増やすには? その秘策をプロ二人が語る!
KAORU:歩き方とか姿勢って、習慣の賜物。その習慣を変えるのが大変なんですよね。40歳を越えると。 みんな、「筋肉がないと大変だ、フレイルだ」と言われてわかってはきたけれど、何をすればいいかわからない。でも、まずは下半身よね。 kyo :けっこうみんな知識はあるんですよ、最近は。 一時スクワットがはやったでしょう。下半身から筋肉をつけなきゃという知識はある。でも、やらなきゃ意味がない。年を重ねたらホルモンも激減するのだから、応えてくれるのは筋肉しかない。応えてくれるのよね、やれば。 KAORU:「筋肉をつけなきゃって思ってはいるんだけどねぇ」みたいな人が8割。「よし、筋肉をつけよう!」となる人は2割、って感じかな。本を買っただけで安心しません? 「買って安心、読んで安心、でもやらないよ」みたいな(笑)。 それでもいいの。まずは筋肉をつける以前の段階でいい。どこでもできること、例えば信号待ちのときに肩甲骨を寄せることを習慣にするだけで、姿勢が変わっていく。筋トレではないけど、それで可動域は確実に増やしてます。上腕二頭筋と、肩甲骨の内側の筋肉を緩めたりしているわけだし。 kyo :緩めるっていう動作はすごくいい。なぜかといえば、やれば気持ちがいいから。人って気持ちのいいことは続くんですよね。つらいことは続かないけど。まず気持ちのいいことから始めて、それにつらいことをプラスしていく、というやり方がいいかなと思ってる。
筋肉は縮みたがり。正しく伸ばしてあげれば勝手に使えるようになる!
KAORU:楽なところからやればいい。うちはもともと、初回はリリースから始めるので、気持ちよさより痛いかな。 「足の裏は痛い」っていうことを初めて知る人も多いんです。「こんなに硬かったんですねぇ!」って驚く人も多いです。そのうち気持ちよくなりますけどね。 kyo :自分のことを自分自身で押したり触ったりするのはもちろん、リリースしたことがない人は、痛いのかどうかもわからないのよね。 「これ柔らかいんでしょうか、硬いんでしょうか?」って。もっと触りましょうよ、自分をね。触りも何もしないで、カチコチのまま筋肉をつけようとするのは絶対よくない。ついても使えない筋肉ですね、それこそ。 KAORU:動きが悪い人っていうのは、伸びない筋肉を持っているだけ。ちゃんと伸び縮みできる筋肉が大事なの。伸びない筋肉は縮みもしない。 伸びない筋肉は使えない。だからまず伸ばすことから始めましょう。それが筋肉にとって最初の筋トレ。伸ばすことを覚えた筋肉は、勝手に使えるようになりますから。 kyo :縮むの大好きですよね。特に下半身がわかりやすい。 KAORU: 伸ばすことによって筋肉は活動し始めるので、そうなったら歩くだけでも使えていることになる。伸びない人は固めて歩いているんです。筋肉に伸びることを教えれば勝手に縮んでくれるから、運動もしてくれるんですよね。 kyo :ご本人が何に関心を持っているかでも理解力が違いますね。 例えば、健康には興味があるけど運動はイマイチな人に「筋肉が縮むと中に入っている血管も縮むわけだから、伸ばせば筋肉だけでなく血管のストレッチにもなるのよ」って言うと、「あ、いつもストレッチって言ってるけど、血管にもいいのか」って、病気予防のスイッチが入ってやる気になる。それでやってくれるならいいですよね!