【MLB】 ドジャースがWソックスからクローシェとロバートの両獲り画策か? Wソックスが求める対価とは
日本時間7月22日、ドジャースが先発投手ギャレット・クローシェ、中堅手ルイス・ロバートJr.、そして恐らく救援投手マイケル・コペックも絡む大型トレードについてホワイトソックスと話し合ったと、『USAトゥデイ』のボブ・ナイチンゲールが伝えた。クローシェは今夏のトレード市場で最高の先発投手と見られており、クローシェを巡るトレードの噂は活発化している。 ナ・リーグ西地区首位を走るドジャースだが、多くの補強ポイントを抱える。テオスカー・ヘルナンデスしか頼れる選手がいない外野陣、本職ではないムーキー・ベッツが入っていた遊撃、7月に入って防御率5.51と不安を残すブルペン、そして故障者が続出していた先発ローテーション。クレイトン・カーショウとタイラー・グラスナウの復帰を控えるとはいえ、先発投手の補強を依然として模索し続けている。 ただ、7月上旬のナイチンゲールの報道では、ドジャースのオファーはホワイトソックスに断られたとのこと。交渉の初期段階で折り合わなかったが、両球団は今も交渉を続けているようだ。 ホワイトソックスはクローシェらを安売りするつもりはないようだが、どのような見返りを求めているのだろうか?ドジャースのファームシステムは依然、高い評価を受けている。開幕前に『MLBパイプライン』が出したファームシステムランキングでは、30球団中8位。球界トップレベルの有望株は不在でも、堅固な育成システムのおかげで層の厚さが保たれている。 ドジャースのファームシステムで1番の評価を受けるのは捕手のダルトン・ラッシングだが、ホワイトソックスのニーズには合わないかもしれない。ホワイトソックスは昨年夏、エンゼルスから有望株捕手エドガー・ケロを獲得したためだ。ホワイトソックスのニーズになりそうなのは外野、そして投手だ。ホワイトソックスはこれまでのトレードでも多くの有望株投手を獲得してきたが、それでもまだ将来的にローテに確実に組み込めそうな投手は多くない。 ドジャースはその点、クローシェを獲得すればローテから押し出されそうな若手投手が多くいる。台頭したギャビン・ストーンを除くとしても、デビュー済みのランドン・ナック、カイル・ハートらはトレードに回す余裕があるだろう。そして、ロバートJr.も獲得するならば、今季中堅に入っているジェームズ・アウトマンやアンディ・パヘスをトレードに回すのも手だ。さらに傘下にはヨスエ・デポウラやエドガード・キンテロといった高評価の外野手有望株もいる。 クローシェを巡っては多くの球団が興味を示し、ヤンキースも獲得を目指しているという。ヤンキースはNO.1有望株のスペンサー・ジョーンズの放出も辞さない覚悟だとナイチンゲールは伝えている。クローシェの争奪戦は10月の前哨戦とも言えるかもしれない。