【MLB】 2024年殿堂入り式典 ベルトレ、マウアー、ヘルトン、リーランドがスピーチ行う 来年はイチローも選出か
日本時間7月22日、ニューヨーク州クーパーズタウンでMLBの殿堂入り式典が行われた。ロッキーズ一筋の強打者トッド・ヘルトン、ツインズ一筋の名捕手ジョー・マウアー、レンジャーズなどで攻守に活躍したエイドリアン・ベルトレ、そしてマーリンズやタイガースなどで指揮を執った名将ジム・リーランドの4人が、今年新たに野球殿堂に名を連ねることとなった。 【動画】エイドリアン・ベルトレの殿堂入りスピーチ(MLB.comより) 故郷ミネソタで15年のキャリアを送ったジョー・マウアーは、00年代屈指の名打者・名捕手として活躍。首位打者3回・シルバースラッガー5回・ゴールドグラブ3回・オールスター6回など様々なタイトルに輝き、2009年にはMVPも獲得した。殿堂入り投票初回での選出に「十分な時間があったとしても、適切に言葉にできるかまだ自信がありません」とスピーチで感動を示していた。 首位打者1回・シルバースラッガー4回・ゴールドグラブ3回・オールスター5回の受賞歴を持つトッド・ヘルトンは、6年目の投票で選出。ロッキーズ一筋17年のキャリアを持つ名一塁手は、殿堂入りスピーチでも「私はただの野球選手です」と謙虚な姿勢を崩さなかった。寡黙な人柄で知られるヘルトンだが、「全ての素晴らしいロッキーズファンへ、私の17年のキャリアをありがとう」と淀みなく感謝を伝えた。 エイドリアン・ベルトレは、初回の投票で95.1%の票を得て殿堂入り。ドジャース、マリナーズ、レッドソックス、レンジャーズを渡り歩きながら3166安打を積み上げ、史上最高の三塁手の一人として名を馳せた。ベルトレは親しみやすいキャラクターでも知られ、スピーチ前には元チームメイトのデビッド・オルティーズがベルトレの頭を触る一幕も(ベルトレは頭を触られるのを嫌うことで有名)。終始明るい雰囲気に包まれたスピーチの中では「(シアトルでは)最高のチームメイトとプレーできた」とマリナーズ時代のチームメイトにも言及。一般客の中に混ざって訪れていた親友のフェリックス・ヘルナンデスについて「君とプレーするのが大好きだった。でも君と打席で対戦することの方がもっと楽しかったよ。君とのバトルが最高に好きだった」と話し、ヘルナンデスは笑顔だった。 監督として22年間のキャリアを持ち、マーリンズを球団史上初の世界一に導いた名将ジム・リーランドは、時代委員会による選考で殿堂入り。ユニークな人柄で知られるリーランドのスピーチは、大勢の観衆を惹きつけた。「私たちの美しい娯楽に対する私の貢献は、幼い少年の心から老人の魂に至るまで、私の人生にもたらした喜びに比べれば微々たるものです」と語った。 来年2025年1月の殿堂入り投票には、ついにイチロー(マリナーズなど)が初めて被投票権を得る。来年が投票初年度となるのは、イチローと並んで殿堂入りを期待されるC・C・サバシア(ヤンキースなど)、フェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)など。イチローは初年度で殿堂入りすることが確実視されており、争点は満票か否か。これまで満票で殿堂入りを果たしたのは、最多セーブ記録保持者のマリアーノ・リベラ(ヤンキース)しかいない。