【MLB】 来年はイチローが初めて殿堂入り投票に 史上2人目の満票選出の可能性は?
日本時間7月22日、MLBでは今年の殿堂入りセレモニーが行われ、新たに4人が野球殿堂に名を連ねることとなった。来年の殿堂入り投票には、マリナーズなどで活躍したイチローが初めて被投票権を得る 2001年MVP、新人王、10度のオールスター選出、ゴールドグラブ10回、シルバースラッガー3回、首位打者2回。そして、前人未到の10年連続200本安打と、シーズン安打記録262本(2004年)という圧倒的な実績を引っ提げ、イチローは殿堂入り投票に初めて臨む。イチローは通算3089安打を積み重ね、殿堂入り当確となる3000本安打をクリアしている。そのため、初年度での選出は確実と見られている。問題は、史上2人目の満票選出となるかどうかだ。 『MLB.com』のデイビッド・アドラーは早くも来年の殿堂入り投票を分析。イチローの満票選出の可否について「マリアーノ・リベラは唯一の満場一致の殿堂入り選手だ。しかし、もし彼に加わるチャンスがあるとすれば、それはイチローだ」と満票選出を支持した。アドラーはイチローが27歳でメジャーデビューを果たしたにも関わらず、3000安打クラブに入ったこと、さらにシーズン最多安打記録保持者であることを挙げた。さらに「イチローの野球への影響は、彼のMLBでのキャリアを超えたものだ」とイチローが日本時代に積み上げた実績にも目を向けている。 『MLB.com』は今年1月に2024年の殿堂入り投票が終わった後にも、イチローの満票選出の可能性を検証している。イチローの傑出した通算成績を列挙しながら「これらの統計には、イチローの計り知れない文化的影響は含まれていない」と、日本人野手の道を切り開いたイチローの影響力に着目。「2025年の全投票に彼を含めることに反対する論理的な議論はまったくない」と、イチローの満票選出を全面的に支持した。 来年の殿堂入り投票では、イチローと並んで初年度選出が見込まれるC・C・サバシア(ヤンキースなど)、そしてイチローの長年の同僚だったフェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)も登場。そして、名クローザーだったビリー・ワグナー(アストロズなど)は投票最終年を迎える。殿堂入り投票は来年1月に行われる予定だ。