読書の秋に、読書カルチャーの新しいカタチ「読書会」体験レポ!その心地よさと魅力を徹底取材
仕事や家事、育児、スマホの情報に埋め尽くされた日々の中で、読書ができなくなっていると感じていませんか? 今、じわじわと各地で広がりを見せているのが読書会。今回は、yoi編集部・ハセが読書会に参加しました。そこで感じた、読書会ならではの魅力とは? 【画像】疲れすぎた日は「BOOKセラピー」を 読書会とは? 複数名が本を持って集まり、その内容について感想や考察などについて考えていることを互いに共有する会。本と向き合うためだけの時間なので、日常の喧騒から離れて心を落ち着かせることができるうえ、読書継続の後押しにも。
居心地のいい空間で自然と会話が広がる「Daily Practice Books」
訪れたのは、東京・広尾にある「Daily Practice Books」。マンションの一室には新旧さまざまな本が並び、売り物でありながら、個人の本棚でもあるというほかにはない空間が広がります。 オープンは日曜日のみで、住所は非公開。初めて足を運ぶ際はインスタグラムからDMを送ると、詳細な住所を教えてもらえます。 読書会の主催メンバーは、読書クラブ「PUB」の4人。メンバー構成は、「Daily Practice Books」を週末に運営しているマイさんと、気候変動に関する活動をしているモエギさん、レストランに勤め、読書会では軽食の準備を担当しているミキさん、そして、今回の読書会のファシリテーターであるユウさんです。 こちらは主催メンバーが毎回本をセレクトし、それを読んだ人が集まって感想や意見を交換するという形式。 今回はユウさんがセレクトしたのは、川上未映子さんの著書『ヘヴン』(講談社文庫)。斜視が原因でクラスメイトたちからいじめの標的にされている「僕」と、同じくクラスの女子たちからいじめを受けているコジマ、そして二人を取り巻く存在との関係性や関わりを描き、いじめを通して「善悪」や「強弱」という「価値観の根源」を問う作品です。
学校にちなみ、今回の軽食は揚げパン。本に囲まれたアットホームな雰囲気でみんなで円になって座り、まずはユウさんから本を選んだ理由を聞きます。続いてアイスブレイクで自己紹介へ。