月齢5カ月のチワワが息子たちを敵認定 仲良くできず、ほえたりかんだり攻撃も!
息子たちが“敵”に
FOXくんは最初の1週間こそおとなしかった。しかし、念願の犬が来たことで、兄弟はうれしさからFOXくんをベタベタ触りまくった。そのかまいすぎが引き金になってしまったのか、二人が近づくとほえ、触られるとかみつくように。「夫や私にはまったく反抗しないのですが、息子たちに対しては『敵認定』してしまったみたいで……。そのうち、触られなくても息子たちに攻撃するようになってしまいました」と、お母さんはため息をつく。 店長はチワワの特性についてこう解説する。 「体が小さく、守ってあげたくなるようなかわいさが人気ですが、その見た目とは裏腹に自分を持っている子が多い。警戒心の強さでは柴犬と並ぶ犬種といえます。また、トイプードルなどに比べると、子どもの相手をするのが得意ではない子が多いかもしれません」 さらに、FOXくんはお迎えした時点である程度成長していた。 「自我が目覚め警戒心が出てくることで、月齢6カ月を迎えたころから爆ぼえするようになるチワワは少なくない。僕が『カウンセリングや社会化は月齢6カ月になる前、なるべく早い方がいい』と常に言っているのは、そのためです」
やさしいトレーニングを受けてみるが
かまわれすぎたことで警戒心に火がついてしまったFOXくんだったが、2人の息子さんたちは、ほえられようと、かまれようと意に介さず、ベタベタと触りにいこうとする。「子どもたちもハートが強いというか、むしろFOXを挑発しにいく始末。注意してもなかなか聞いてくれなくて……」。やんちゃ盛りの男の子にも手を焼くお母さん。このままではよくないとネットを検索し、出張トレーニングに来てもらうことに。 お座りやアイコンタクト、ハウストレーニングといった基本的なことを練習した。「叱らずにほめる、という、いわゆる『やさしいトレーニング』でした」とお母さん。しかし、5回コースのうち4回目になっても、FOXくんのほえもかみもまるで改善されない。「『犬ではなくお子さんの問題では?』と言われてしまいました。確かにそれもあるとは思いましたが、FOXのために何かできることがあるのでは?と」 検索する中でUGのことは気になっていた。しかし「店長のSNSやブログを読めば読むほど、FOXはそれほどハイパーじゃないかも……と。UGにハードルの高さを感じ、ちゅうちょしていました」。 しかし、お迎えから2カ月が過ぎ、FOXくんの息子さんたちへの攻撃は、改善するどころかますますエスカレートしていった。「もうUGに行くしかない」。お母さんは意を決してカウンセリングの予約を入れ、FOXくんとともに中目黒へと向かった。