ブルーノ・メジャーの素顔 「スポティファイ」リスナー毎月400万以上の人気シンガー
もし、僕のスタイルを端的に説明するのであれば、“ジャズのスタンダードにヒップホップのビートが乗ったもの”になると思う。ただ、「The Show Must Go On」や「We Were Never Really Friends」などは、さらに複雑なサウンドでジャズがベースになっているとも言い切れないし、説明するのが難しいな。
ーー日本人アーティストのハマ・オカモトは、あなたを“現代最高のメロディーアーティスト”と絶賛していました。
ブルーノ:褒めてもらったことは素直にありがたいけど、自分ではメロディーが一番の弱点だと思っているんだよね。アーティストは大抵2種類のタイプに分類することができて、先にメロディーが浮かんでリリックを乗せるか、リリックを書いてからメロディーを乗せるか。ただ、僕の場合はメロディーはリリックというか言葉の中に存在していると思っている。英語と日本語では喋り方や発音が違うから、理解してもらうのは少し難しいかもしれないけど、例えば「The Show Must Go On」の「And you’ll tell yourself」から「'Cause the show must go on」までのリリックを口ずさむと、それだけでメロディがあるように感じるんだよ。だから、僕にとってメロディーは作るものではなく、リリックそのものという認識が近いかもしれないね。
ーーそんな「The Show Must Go On」も収録されている3rdアルバム「Columbo」は、ビンテージで購入した「メルセデスベンツ(MERCEDES-BENZ)」の“380SL”(1978年製)の愛称から名付けられたそうですが、クラシックカーのコレクターなのでしょうか?
ブルーノ:クラシックカーのコレクターにはなりたいと思いつつ、どうしてもお金がかかる趣味だし、いつかなれたらね(笑)。そもそも車がとても好きで、幼い頃はレーシングカーのドライバーになりたくて、「ポルシェ(PORCHE)」でサーキットを走ることは夢の一つだよ。ちなみに、アルバムタイトルにもなった“380SL”は、残念ながら交通事故で廃車になってしまったんだ。でも、“380SL”で西海岸沿いをドライブするのが趣味だし、今後しばらくの夢はまた“380SL”を手に入れることだね。