ブルーノ・メジャーの素顔 「スポティファイ」リスナー毎月400万以上の人気シンガー
日本からスタートしたパンデミック後の初ツアー
ーーまた、8月には東京・渋谷で来日公演を行っていましたが、パンデミックの影響から3年半ぶりのライブだったそうですね。
ブルーノ:2018年に一度だけライブのために日本を訪れたけど、とても小さい規模で自分1人のために行ったような感じだった。今回のように、バンドを引き連れてのライブは初で、1日中すごく緊張していて始まるまでは恐怖心もありつつ、いざステージに立つと喜びしかなかったよ。「Columbo」に収録されている全ての曲をパフォーマンスできたことはもちろん、パンデミック期間中に発表した2ndアルバム「To Let a Good Thing Die」の楽曲も一度も人前で披露できていなかったしね。特に、「Nothing」という楽曲は一番再生されているにもかかわらず、ライブでは演奏できていなかったから、「ようやく!」という気持ちだったよ。
ーー「Nothing」は、リリックに「Nintendo」が出てきたり、「スーパーマリオ(Super Mario)」のサウンドエフェクトをサンプリングしていたりと、所々に日本要素が散りばめられていますよね。
ブルーノ:実はあれ、サンプリングじゃないんだ。ファイローと一緒に、“MS-20”というシンセサイザーを使って制作して、こうして勘違いされるくらい本物に近い音を再現できたので本当に気に入っているよ。任天堂のサンプリングは、権利関係が複雑だしね(笑)。
ーー最後に、ファッションメディアなのでファッション関連の質問を。私服とステージ衣装の違いや、こだわりのポイントがあれば教えてください。
ブルーノ:エルトン・ジョン(Elton John)がステージ衣装で近所を出歩かないのと一緒で、彼ほどの違いはないにしろ、衣装と私服には差を儲けることを意識しているかな。衣装は、ステージ上での自分のキャラクターを構成する要素のひとつであり、ステージアートの一部だと考えて気を遣っている。8月の来日公演は、スタイリストにお願いした結果、全身「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」になったよ。私服は、自分自身がクールだと思っていればなんでもいいと思っているね。