【1日3分間のメンタル強化法 第27回】モチベーションを高く持ち続け、夢や目標を達成しよう<SMASH>
テニス競技はメンタルによって大きく結果が左右されるスポーツです。しかし、メンタルを強化したいけれど「なんか大変そうだ」と敬遠している人はいないでしょうか。 【画像】強靭なメンタルを持つトッププロたちの練習の様子 本シリーズでは一般プレーヤーに向けて、伊達公子氏や浅越しのぶ氏といった日本テニス界をけん引したトップ選手の指導経験を持つメンタルアドバイザー椙棟紀男氏に、簡単に身に付くメンタルの強化方法を伝授してもらいます。 * * * どんな人にも、こうなってほしいという夢や目標(行き先)は必ずあると思います。それがモチベーションとなり、さらにそれを高め、そして持ち続けることでつらい試練も乗り越えることができます。夢や目標は心のワクチンでもあるのです。 モチベーションとは、動機付け・行動・意欲を起こさせるような要素のことだと言われています。自らの強い意志で起きる場合(内発的)と、人の言葉や行動に促されて起きる場合(外発的)が考えられます。その両方の動機付けが、適切な時期に巡り合えれば最高です。 さて、私たちには「欲望、願望、目標」といった未来に期待するものがあります。 ●欲望…本能が教えてくれるもの ●願望…本当に欲しいと願うこと ●目標…努力すればギリギリ手に入る大切なもの このように定義付けします。これらを持つことで私たちは日々頑張れるのです。 ではここで、モチベーションが下がっている時をイメージしてみてください。やる気も出ず今日1日が空しく過ぎていってしまいます。そうならないためにモチベーションアップ術を4つ挙げてみたいと思います。 ①憧れの先輩を持つ。目指す人を常に意識し一歩でも近づけるように努力する。 ②共感できるバディ(友人)を見つける。 ③仲間を認め、褒める。お互いに気分が良くなり最後は自分に返ってくる。 ④「感謝の手紙」を出す。応援してくれた人、サポートしてくれた人に書く。 できることから始めてください。徐々に変化が生まれます。最後に知人の監督さんがよく口にする言葉を紹介します。「努力する者は『夢』を語り、怠ける者は『不満』を言う。一生懸命だと『知恵』が湧き、中途半端だと『愚痴』が出る。本気になると『気迫』が湧き、いい加減にやると『言い訳」が出る」。あなたはどれに当てはまりますか? 構成●スマッシュ編集部 ※スマッシュ2022年9月号から抜粋・再編集