大坂なおみ 2年9ヵ月ぶりツアー決勝進出、出産後初V王手「嬉しい」「生き残ろうとした」<女子テニス>
ASBクラシック
女子テニスのASBクラシック(ニュージーランド/オークランド、ハード、WTA250)は4日、シングルス準決勝が行われ、第7シードの大坂なおみが世界ランク82位のA・パークス(アメリカ)を6-4, 6-2のストレートで下し、ツアー大会で約2年9ヵ月ぶりの決勝進出を果たすとともに、出産後初のツアー優勝に王手をかけた。大坂は試合後「決勝に進出できて嬉しいです」「私はただ生き残ろうとしていました」と語った。 【動画】大坂なおみ ストレート勝ちで出産後初の決勝進出!勝利の瞬間! 27歳で元世界ランク1位の大坂は2023年に娘を出産。昨年ツアー復帰を果たすと、安定した成績を残し、世界ランキングなしから世界ランク57位まで順位を上げ、2025年シーズンを迎えた。 新シーズンの開幕戦となるASBクラシックに大坂が出場するのは8年ぶり2度目。初出場となった2017年は8強入りしている。 今大会は1回戦で予選勝者で世界ランク220位のL・グルシュコ(イスラエル)、2回戦で同470位のJ・グラバー(オーストリア)、準々決勝で同92位のH・バプティスト(アメリカ)を下し、準決勝に駒を進めた。 一方、24歳のパークスは3日に行われる予定であった準々決勝が雨天順延となり、4日のセンターコート第1試合で第8シードのK・ヴォリネッツ(アメリカ)を6-1, 6-4のストレートで下し4強入り。ダブルヘッダーで大坂戦に臨むこととなった。 迎えた準決勝、大坂はファーストサービス時に75パーセントの確率でポイントを獲得し相手のブレークを1度に抑えると、リターンゲームでは4度のブレークに成功。わずか1時間11分で勝利し、決勝進出を果たした。 大坂がツアー大会で決勝に進出するのは2022年4月のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、WTA1000)以来、約2年9ヵ月ぶりとなり、出産後では初となった。 大坂は試合後のオンコートインタビューで喜びを語った。 「これは間違いなくとても重要なことでした。もちろん決勝に進出できて嬉しいです。メルボルン(12日開幕の全豪オープン)の前の週に大会で決勝まで進出したことは一度もありません。これは私にとってキャリア初のことです。年齢に関係なく、常に改善できる点や向上できる点があることを、私は本当に嬉しく思っています」 「私はただ生き残ろうとしていました。彼女(パークス)は素晴らしいショットを打っていました。私はずっと『彼女にもう1球プレーさせよう。そして幸運をつかもう』と自分に言い聞かせていました。ネットインのボールが1つありました。彼女には本当に申し訳なかったですが、私には必要なものでした(笑)私は自分のサーブに集中して、プッシュし続けました」 「応援してくれた皆さん、本当に感謝しています。そして皆さんが素晴らしいテニスを楽しんで観戦できたことを願っています」 「本当に久しぶりにここに来たので、決勝まで来ることができて本当に嬉しいです。皆さん、明日も観に来てくれると嬉しいです」 勝利した大坂は決勝で出産後初となるツアー優勝をかけ、第5シードのC・タウソン(デンマーク)と対戦する。タウソンは準決勝で世界ランク117位のR・モンゴメリ(アメリカ)を下しての勝ち上がり。
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