ファレル・ウィリアムス、パリ2024オリンピックの聖火とアディダスとの新作コラボスニーカーを語る
パリ2024オリンピックの聖火を最後に手渡されたファレル・ウィリアムスが履いていたのは、自身とアディダスによる「アディゼロ アディオス プロ エヴォ 1」の最新コラボバージョンだった。 【写真を見る】新作コラボシューズを履いて聖火を手にしたファレルの姿をチェック! フェスティバルのヘッドライナーからアカデミー賞でのパフォーマンス、ルイ・ヴィトンのメンズ クリエイティブ・ディレクターとしてますます大がかりになるランウェイショーまで、ファレル・ウィリアムスは想像しうる限りあらゆる規模のステージを飾ってきた。そんなアイコニックな存在である彼も、初めて立ったオリンピックという大舞台についてはその感慨を噛みしめているようだった。 「私のような人間が、これほど象徴的で意味のあることをできるようになるとは思ってもみませんでした」と、ファレルはUS版『GQ』に送ったメールのなかで綴った。7月26日(現地時間)のパリ2024オリンピック開会式で、彼は聖火の最後の担い手としてその象徴的な炎をサン=ドニ大聖堂の頂上まで運び、大会の幕開けを告げた。目ざといファン(およびスニーカーヘッズ)は、彼が真新しいシューズを履いていたのに気づいたかもしれない。ファレルとアディダスとの最新コラボで生まれた、「アディゼロ アディオス プロ エヴォ 1」の新色である。 オリンピックは長らく、スポーツとファッションの交流の場でもあった。ラルフ ローレンのようなデザイナーは長い間オリンピックと関わりを持ってきたし、毎年新しいデザイナーが各国チームのアンサンブルを披露し、開会式で注目を集めている(今年は南スーダンのユニフォームを手がけたルワンダのブランド、MOSHIONSにメダルを授与したいところだ)。 スポーツウェアブランドは、ピカピカの新しいパフォーマンスシューズ、カスタムカラー、そしてシューズとマッチしたアパレルで確実にアピールする術を心得ている。アディダスにとって、ファレルは最も知名度の高いコラボ相手のひとりだ。聖火リレーの最後を飾った彼が、同ブランドの特別なシューズを履いていたことは理にかなっている。 ■ファレルによる新色「アディゼロ アディオス プロ エヴォ 1」 カーボンプレート搭載のランニングシューズ、「アディゼロ アディオス プロ エヴォ 1」は、アディダスが手がけた最も革新的でハイテクなスニーカーである。ファレルは、このシューズで同ブランドがコラボレーションを行った最初の人物となった。 「アディゼロ アディオス プロ エヴォ 1」は今大会でも多くの選手が履いている一方、趣味でランニングをする人や初めてのマラソンのためにトレーニングする人にも人気のスニーカーだ。ファレルとのコラボレーションが実現したのも、そのユニバーサルな魅力ゆえである。「私の使命はウェルビーイングを奨励すること。それを可能にしてくれるのがこのスニーカーです」と、彼は言う。「私は自分の周りの世界や人間性から常にインスピレーションを受けており、それはこのカラーウェイにも表れています」 ファレルがデザインしたスニーカーというと、もう少し派手なものを想像したかもしれない。しかし、彼がデザインした新色は簡潔で思慮深いものだった。シンプルな白のアッパーとソールを彩る青と茶のマルチカラーストライプのカラーウェイは、オリンピックというグローバルなイベントを意識したもので、その名も“アース”という。「陸、海、空といった、私たちの惑星にちなんだ色合いです」と、彼は説明する。 注目すべきは、イベントを記念した特別なカラーリングだけではない。このシューズはカーボンプレート・ランニングシューズに期待される最先端のイノベーションを全て備えている。プレート(安定性を損なうことなく爆発的な推進力を提供する、近年の長距離ランニングシューズで人気のイノベーション)は、同ブランドによる「Lightstrike」フォームソールに包まれており、耐久性のあるクッションと、かかとからつま先までのスムースなストライドを提供する。重量は138gと超軽量で、不必要なかさや重みは一切ない。マラソンの42.195kmを走るときにも持ってこいだ。 ファレル・ウィリアムスによる“アース”カラーウェイの「アディゼロ アディオス プロ エヴォ 1」リリース詳細は今のところ未定。 From GQ.COM By Tres Dean Translated and Adapted by Yuzuru Todayama