【MLB】 トレード見据えて先発前倒しも・・・ ブルージェイズ・菊池が4失点で9敗目 前田は3失点も今季初ホールドを記録
【タイガース7ー3ブルージェイズ】@ロジャース・センター
日本時間7月21日、ブルージェイズとタイガースの3連戦の2戦目に菊池雄星が先発した。菊池は8三振を奪う力投を見せたが、4失点を喫して9敗目(4勝)。タイガースは2番手アレックス・ファエドに5勝目(1敗)が付き、3番手として登板した前田健太にもホールドが付いた。 【動画】ブルージェイズ・菊池の8奪三振(MLB.comより) 5回、それまで無失点に抑えていた菊池は、1番アンディ・イバニェスのタイムリー二塁打で先制点を献上する。さらに続く6回、先頭への安打と2連続四死球で満塁のピンチを招いて降板。菊池の後を受け継いだ2番手トレバー・リチャーズは、6番ジェイク・ロジャースに7号グランドスラムを許してしまう。これで0対7と大量ビハインドを背負ったブルージェイズは、前田健太の2イニング目に襲いかかる。1番ジョージ・スプリンガーのタイムリーでまず1点目。さらに3番ブラディミール・ゲレーロJr.の16号2ランで計3点を返した。しかし、反撃はここまで。先発リース・オルソンがアクシデントで早期降板しながら、タイガースのブルペンはよくリードを守り抜いた。タイガースは4連勝で勝率5割復帰に王手としている。 9敗目を喫した菊池にとっては、トレードの噂が浮上する中で難しい先発だったかもしれない。ブルージェイズはオールスター休暇の後にローテーションをシャッフル。後半戦最後の試合に先発した菊池を、そのまま中5日で後半戦2戦目に投入した。表向きは他のローテーション投手に休養を与えるためだが、先発を前倒しにしたことは菊池のトレード価値の向上に繋がる。今日先発することによって、菊池は次々回の先発をトレード期限直後の8月1日に行うことが可能だ。レギュラーシーズン残り2ヶ月のために菊池を獲得するコンテンダー(プレーオフを争う球団)にとって、1先発でも多くこなせることは大きい。 菊池は今日の先発について「大変だった」と振り返った。過去7先発で防御率は7.49と苦戦中で、シーズン通算の防御率は4.54に悪化している。1回先発を増やしたことでトレード価値が上がったとしても、肝心の菊池のパフォーマンスが上向かないようなら意味がない。 前田健太は、リリーフとして2登板目のマウンドに1点リードの5回から上った。1イニング目は三者凡退に抑えたが、2イニング目は3失点と捕まった。前田の防御率は7.07となっている。