【MLB】 2024MLBドラフトの勝者と敗者は? ガーディアンズ、パイレーツらに高評価
日本時間7月15日から始まったMLBドラフトは、3日間で615人の選手の指名が完了した。ドラフトが終わって間もなくして、全体2位のチェイス・バーンズ(レッズ)と全体3位のチャーリー・コンドン(ロッキーズ)がドラフト史上最高額の925万ドルの契約金で契約に至るなど、既に契約交渉も始まっている。終わって間もないこの2024年ドラフトについて、複数のメディアが各球団の指名の評価を行っている。 高い評価を受けた球団の一つが、全体1位指名権を持っていたガーディアンズだ。ガーディアンズは全体1位指名権を使って、今ドラフト最高評価を受けるトラビス・バザーナ二塁手を指名。バザーナと2巡目の大学生、ジェイコブ・コザート捕手以外は投手で指名を固めた。投手育成に長けることで知られるガーディアンズらしいドラフトだったと言えるだろう。3巡目のジョーイ・オーキー投手、10巡目のチェイス・モブリー投手(いずれも高校生)は、1~2巡目級の能力を持つと言われながら指名が無かったところを“スティール”。その2人と契約できるだけのボーナスプール(定められているチームごとの契約金の総額)の余裕はあると見られている。 全体9位指名権を持っていたパイレーツも、伸びしろが大きい高校生を多数指名して高評価を受けた。1巡目(全体9位)ではNO.1高校生のコナー・グリフィン内野手を指名。さらに1巡目(戦力均衡ラウンド)では洗練された高校生右腕リーバイ・スターリング、2巡目では1巡予想も多かった高校生内野手ワイアット・サンフォードを確保した そして、高評価の大学生を多く集めたレッズのドラフトにも賞賛が寄せられた。レッズは全体2位で指名したチェイス・バーンズ投手を皮切りに、ルーク・ホルマン投手、マイク・シロタ外野手ら、上位で多くの大学生を獲得。上位指名した選手の多くが前評判より指名が遅くなった“スリップ”した選手たちで、レッズにとっては美味しい指名となった。 一方、低い評価を受けた球団もいる。それが全体10位指名権を持っていたナショナルズだ。ナショナルズは、1巡目で汎用性の高い大学生、シーバー・キング内野手/外野手を指名。相場よりも早い順位でキングを指名して契約金を節約、下位で有望選手を多数確保するものと見られた。しかし、その後の指名でも保守的な指名を連発。結果的に映えの悪いドラフトとなってしまった。
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