関電が金品受領で再び会見(全文7)原子力への信頼度を損ねた
八木会長は前任者の引き継ぎを誰から受けたのか
大阪日日新聞:大阪日日新聞の木下と申します。3点お伺いします。1点目は八木会長のほうにお伺いするんですけれども、これまで金品を受け取ってこられた方は、個人的には早く返したいとか会社のほうで対応したいっていうお話があったと思うんですけれども、八木会長は、前任者の引き継ぎはどなたから受けられたんでしょうか。 八木:私、原子力事業本部に本部長代理として2006年に就任したときに、前任の方から、この森山氏、および森山氏からのいわゆる金品の預かりということがあるというのは引き継ぎで受けたことはございません。ただ、原子力事業本部に在籍して、その中でそういうような話があるというのは聞いて初めて知ったことでございます。 大阪日日新聞:そうすると、長年、前任者から引き継いで、個人でなんとか対応していくしかないということで、嫌々ながらも対応してこられたということだと思うんですけども、一番最初に、これは個人で引き継いでいくしかないんだよっておっしゃったのは八木会長ということになるんでしょうか。 八木:私がそういうことを申したことではなくて、私の自分自身の経験ではそうでございますが、今回は調査、26人、20人が関わっておりますので、20人のどなたかがおっしゃったのだと思いますが、私はそのようなことは申したことはございません。 司会:よろしいでしょうか。
国のエネルギー・原子力政策への影響をどう感じるか
大阪日日新聞:2点目なんですけども、今回の件で、国のエネルギー政策、原子力政策に与える影響と、それについての責任というのをどう感じられているかというのを会長・社長にお伺いします。 岩根:国のエネルギー政策に関しましても大きな信頼の失墜を引き起こしてしまったというふうに思っております。本当に日本がこれから2030年、50年に向けてS+3Eのしっかりとしたエネルギー政策をぜひつくっていただきたいということで、私自身お願いをしている立場でありましたので、私、関西電力がこういうことを起こしてしまいまして、原子力に対する信頼度を大変損ねてしまったということに関しましては、国のほうにも誠に申し訳ないということでおわびする必要があるというふうに思ってございます。関西電力といたしましては1日も早くこの原因をしっかりと究明して、根本原因を究明して、再発防止を講じてうみを出しきって、もしも日本のエネルギー政策のお役に立てるよう、精いっぱい頑張ってまいりたいというふうに思ってございます。 司会:よろしいでしょうか。 八木:私もまったく社長と同じ気持ちでございます。 大阪日日新聞:3点目ですけれども、大阪市のほうですけれども、筆頭株主の大阪市長のほうが、松井市長ですけども、金品を受け取っていられる方、要は信頼回復することはできないと、代わってもらうべきだという趣旨の発言をされていると思うんですが、そこについてはどのようにお答えされるでしょうか。 岩根:大阪市さまのほうからも申し入れを受けてございます。誠に筆頭株主の大阪市さまには申し訳ないというふうに思っています。やはり大阪市さまのほうに丁寧に今回の全貌をご説明して、われわれの再発防止策をご説明して、少しでも信頼を回復させていただけるよう、私も精いっぱい頑張ってまいりたいというふうに思ってございます。 大阪日日新聞:ありがとうございました。 司会:よろしいですか。そこの真ん中の2列の方、すいません。 【書き起こし】関電が金品受領で再び会見 全文8へ続く