関電が金品受領で再び会見(全文7)原子力への信頼度を損ねた
何をもって所得と見なされたのか
毎日新聞:毎日新聞の田中と申します。資料を見させていただきますと、終始、預かり金という形で、先ほどの質問とも若干かぶるんですけども、預かり金ではなくて所得だということで修正申告されたと。預かり金じゃないという認定があったということは、一部、保管期間が長かったり以外に、一部消費していたり、例えばお金を自分とは違う名前の口座に入れたりとか、そういう仮装・隠蔽したりとか、いろんなことがあって、これは預かり金ではないですよという指摘を受けた可能性があると思うんですが、実際、期間以外に、何をもって所得と見なされたんでしょうか。 岡田:事務局から補足いたします。個々の具体的な申告の内容につきましてはちょっと控えさせていただきますけれども、国税のほうから、預かってから返却するまでの期間、対応等々につきまして一部所得になるのではないかと、こういうご指摘をいただきまして、個々の個人が税理士の相談の上、申告したということでございます。 毎日新聞:期間の問題だけですか。 岡田:等々と聞いておりますけれども。 毎日新聞:その等々ってなんですか。 岡田:詳細、具体的な申告の基準等々は、そこまで調査委員会では調査しておりません。 毎日新聞:もらいたくないお金をもらって返せなくて苦しんでたということですが、一部消費していたんじゃないのかという質問に対してもお答えできないんでしょうか。 岡田:なお、調査委員会の調査の過程では、所得税の申告をした者も含めまして、決して自分で個人的にポケットに入れるつもりはないということで、それぞれ保管するなり返却してきたということでございまして、所得税の申告をするということにつきましても、違和感等も感じたということは申しております。しかしながら当局からご指摘をいただきましたので、税理士とも相談の上、一部につきまして申告納税をしたと、こういう経緯でございます。
お金を消費したということはないのか
毎日新聞:だから消費したということはないんですか、お金をですね。 岡田:スーツにつきましては消費したというふうな認定はありますけれども。 毎日新聞:スーツ以外で現金とか、商品券を換金したりだとか、そういうことは一切ないんでしょうか。 岡田:そこの具体的な対応につきましてはここの調査委員会の報告書のとおりでございまして、個々人はそういった意図で取り扱ったことはないというふうに申しているという次第でございます。 毎日新聞:それはどういうふうな調査でそれを証明できるんですかね。例えば現金を、例えば社長のように金庫で保管するのか口座で保管するのか、振り込み送金があったという話もありますけれども、例えば豊松さんとか鈴木さんとか、多額の現金をもらっている方というのはどのような方法で管理して、入出金の管理はどういうふうに証明してるんでしょうか。 岡田:個々人それぞれ工夫しながらでございまして、自宅に物理的に保管しているケース、あるいは貸金庫を自ら手配してそこに入れているケース等々ございました。調査におきましてはそれぞれの個人にヒアリングしまして、その信憑性ということを判断してこういった認定をしたものでございます。 毎日新聞:何か記録のようなものは残ってたんでしょうか。 岡田:ほとんど個々人の記憶をたどってということが主でございましたが、一部、メモ的なものを残している者もおりましたので、そういったものも含めまして、できる限りの調査をして認定したものでございます。 毎日新聞:じゃあもらった額も含めて、返した額も含めて、これ全部、申告ベースの数字ということですか。 岡田:申告といいますか、本人に対するヒアリングを含めた調査の結果でございます。 毎日新聞:ヒアリングですか。物を確認したりとか。 岡田:物理的にはほとんど返却しているものでございますので、確認できているもの等々はございませんけれども、本人のヒアリング、あるいは部分的には残したメモ等々、こういったものを総合的に調査をして認定をしたということでございます。