ラーメン官僚が太鼓判!知られざるラーメン王国・奈良県の本当にウマい店。1日51杯しか作らない人気店『麺の道 あをによし』
こだわりすぎて1日51杯しか作れないラーメン店
今回は、相撲発祥の地・香芝市から、「こだわりすぎて1日51杯しか作れない」というつけ麺とラーメンが人気の1軒をご紹介する。その名も『麺の道 あをによし』という。2024年2月にオープン。 店の場所は、JR西日本和歌山線・香芝駅から約900m離れた国道168号線沿い。開業から数ヶ月にもかかわらず、すでに押しも押されもせぬ人気店の座を射止めている。私が訪問した時も、店の前には、10名以上の行列ができる盛況ぶりだった。男性客のみならず、女性客、ファミリー客の姿も見受けられ、同店に対する奈良県民の関心の高さを実感。 現在、『麺の道 あをによし』が提供する麺メニューは「魚介鶏つけ麺」、「鶏醤油らーめん」と、そのバリエーション。サイドメニューとして、たくあんを用いた「チャーたく丼」や「土鍋ごはん(たくあん付き)」も提供されており、麺メニューと合わせて、これらのサイドメニューを注文するお客さんも大勢いる。
いずれの商品も、市内屈指の完成度の高さを誇るが、私のイチオシは、店の推しメニューでもある「魚介鶏つけ麺」。『麺の道 あをによし』で使っている水は、手元の飲み水からラーメンのスープに至るまで、わざわざ県内の山で汲み取ってきた銘水で統一。その名水をベースに、県内(御所市)産の合鴨肉・倭鴨(やまとがも)を投入して作る白湯出汁と、全国から厳選した魚介から採った出汁とを合わせて作られるつけダレは、味蕾に触れた瞬間、圧倒的な素材感が脳内からドーパミンを噴出させる傑作。 スープ温度を食べ終わりまで高い状態に保つため、グツグツと沸騰した状態で提供するこだわりの高さも、特筆に値する。食べ進めるにつれてうま味の深みや厚みが増し、テンションMAXの状態でフィナーレを迎えることができるだろう。スープ、麺、トッピングの一つひとつに、店主の職人魂が込められた傑作だ。
●SHOP INFO 麺の道 あをによし 住:奈奈良県香芝市北今市4-248-2 営:11:00~14:30 休:日・月 ●著者プロフィール 田中一明 「フリークを超越した「超・ラーメンフリーク」として、自他ともに認める存在。ラーメンの探求をライフワークとし、新店の開拓、知られざる良店の発掘から、地元に根付いた実力店の紹介に至るまで、ラーメンの魅力を、多面的な角度から紹介。「アウトプットは、着実なインプットの土台があってこそ説得力を持つ」という信条から、年間700杯を超えるラーメンを、エリアを問わず実食。47都道府県のラーメン店を制覇し、現在は各市町村に根付く優良店を精力的に発掘中。