【MLB】ロイヤルズ・ウィットJr.がHRダービー出場 球団初の優勝目指す 「とにかく楽しみたい」
日本時間7月9日、ロイヤルズの若きスター遊撃手、ボビー・ウィットJr.が今年のホームラン・ダービーに出場することが発表された。ウィットJr.はメジャー通算142勝を挙げた同名の父が長年レンジャーズでプレーしていた関係でテキサス州出身。地元とも言えるレンジャーズの本拠地グローブライフ・フィールドで行われるホームラン・ダービーで球団史上初の優勝を目指すことになった。マーセル・オズナ(ブレーブス)の出場も決まり、ホームラン・ダービー出場の8枠のうち5枠が埋まった。 現在24歳のウィットJr.はメジャー1年目の2022年に打率.254、20本塁打、80打点、30盗塁、OPS.722を記録し、昨季は打率.276、30本塁打、96打点、49盗塁、OPS.814と各部門で大きく数字を伸ばした。メジャー3年目の今季はここまで92試合に出場し、打率.324、15本塁打、61打点、22盗塁、OPS.936の好成績をマーク。予想外の快進撃を見せるロイヤルズを牽引している。 ロイヤルズの選手がホームラン・ダービーに出場するのは1989年のボー・ジャクソン、1991年のダニー・タータブル、2017年のマイク・ムスタカス、2021年のサルバドール・ペレスに次いでウィットJr.が5人目。ウィットJr.はホームラン・ダービー出場の打診を受けたあと、ペレスやトレーニングスタッフ、コーチングスタッフとも相談し、出場することを決断したようだ。 打撃投手を務めるのは父ではなく、義兄弟のジェームス・ラッセルになる見込み。ラッセルはメジャーで7年間プレーした元投手であり、通算394試合に登板した実績がある。また、ラッセルの父ジェフはレンジャーズなどでクローザーを務め、通算186セーブを挙げた元投手である。ウィットJr.は自身の父に投げてもらうことも検討したようだが、「彼の腕はメジャーで16年も投げて衰えているんだ」と断念。「こういうチャンスはいつ巡ってくるかわからないから、とにかく楽しみたい」と抱負を語った。