米メディアは不調でも2勝目ゲットの大谷翔平“リアル二刀流”初の猛打賞に注目…「スランプ脱出」「最高の投球ではない」
エンゼルスの大谷翔平(27)は27日(日本時間28日)、本拠地のガーディアンズ戦で「2番・投手兼DH」のリアル二刀流で先発出場。投手としては、立ち上がりの1回一死一塁で3番打者のホセ・ラミレスにスライダーの失投を捉えられる先制2ランを許したが、その裏、自らの進塁打などでチームが同点に追いつくと、2回以降は無失点に抑えた。2回にはテイラー・ウォードの勝ち越しの満塁本塁打の援護があり、大谷は5回5安打4奪三振2失点で2勝目を手にした。打者としては6回にライトオーバーのタイムリー二塁打を放つなど5打数3安打1打点をマーク。リアル二刀流での猛打賞は初だという。エンゼルスは9-5で快勝して4連勝。これでア・リーグ西地区で単独首位に立った。米メディアは大谷の投打の活躍を単独首位に絡めて伝えた。
トラウト「彼は打席でもうまくいき始めている」
大谷の“猛打賞”に注目したのはMLB公式サイトだ。 「また大谷にとって初…登板の試合で3安打」との見出しを取り、「もう少しで完全試合をしそうになった前回のアストロズ戦(20日)の先発と違い、二刀流スターの大谷のエンゼルスタジアムでのガーディアンズ戦では、最高の投球内容はほとんどなかった。しかし、それにもかかわらず、大谷は依然として5イニングを投げ切って9-5勝利に貢献して(調子が良くなくても)力を発揮できることを示した。彼は5安打と1四球で2点を許したが4奪三振で、今シーズン4度の先発で2勝2敗、防御率4.19へ数字を向上させた。また打席では5打数3安打。登板日と同じ日の試合で初めて3安打を放った」と報じた。 さらに大谷の投球内容について「空振りやスイングミスはほとんど取れなかったが、1回の後はやや落ち着いた。彼は86球で空振りとスイングミスは、直球で5度、スライダーで1度、カーブで1度の7度だけだった」と分析した。 6回一死まで完全試合を続けたアストロズ戦では、6イニングで12三振を奪っていた。 「アストロズ戦では空振りとスイングミスを20度誘発させ、スライダーで11度、スプリッターで6度空振りを奪ったが、ガーディアンズ戦では、こうした球を投げることができなかった」と厳しい評価を与えた。 そしてジョー・マドン監督の「ショウヘイは序盤には最高の球を投げていなかったが、良くなっていった。速球を少し多く投げるようになったからだが、序盤には遅いボールに頼り過ぎていた」という分析コメントを紹介した 一方「打者・大谷」については「大谷は4回に強烈なヒットを放ち、6回には、打球速度108.2マイル(時速約174キロ)のタイムリー二塁打。そして、8回にもう一本ヒットをマークした」と紹介。 同僚のマイク・トラウトの「彼は良くなってきて、打席でもうまくいき始めている。投手としては、いくつかの悪い球があったけれど、こうしたことは起こるもの。彼はマウンドに向かうときはいつでも(勝利の)チャンスを与えてくれている」という談話を伝えて大谷の活躍を評価した。