米メディアは不調でも2勝目ゲットの大谷翔平“リアル二刀流”初の猛打賞に注目…「スランプ脱出」「最高の投球ではない」
地元紙のロサンゼルスタイムズ紙は「大谷が二刀流を再び果たし、エンゼルスがバントと強打でガーディアンズを叩く」との見出しを取り「大谷の打席とマウンドでのパワーがエンゼルスの代表的特徴だ。大谷が投手として出場しながらバットを振る時は特に」と書き出して、エンゼルスの勝利と大谷の投打の活躍を伝えた。 記事は「大谷は序盤の乱調を生き延び、チームに勝利をもたらした。エンゼルスは4連勝となった」と紹介。 「ウォードの満塁弾と大谷の97マイル(約156キロ)の速球はファンに印象深い思い出となったが、(タイラー・)ウェイドのバントは、エンゼルスが相手を叩きのめすだけでなく、巧みな技もできるチームであることを見せつけた」とし、2回のウォードの満塁弾につなげたウェイドのバントヒットを評価した。 さらに大谷については、こう詳しく報じた。 「二刀流の天才は打席ではスランプで打率は.200近くと不安定だった。マドン監督は日々記者たちに大谷がいつ休養を取るのか問われていた。マドン監督は、笑顔で最大限の自信を示しながら『彼は先発メンバーに入る。感触は良い。彼はヒットを放つだろう』と繰り返し答えていた。大谷は二塁打と2本の安打で応え、打率を.238に上げてみせた」と記し、打者として復調のきっかけをつかんだことを伝えた。 同じく地元紙のオレンジカウンティ・レジスター紙は、あと単打1本でサイクル安打を達成するところだったウォードに注目する記事の中で、大谷について「5打数3安打、1打点で、エンゼルスでは、2001年のジャロッド・ウォッシュバーン以来となる3安打を放って勝利を収めたエンゼルスの投手になった」と記録を添えて報じた。 また4連勝のチームが12勝7敗で、ア・リーグ西地区単独首位に立ったことに注目。大谷と単独首位の関係について「これは珍しい感覚だろう。大谷は2017年のオフに日本を離れてからエンゼルスで毎年ポストシーズン進出を逃してきた。チームは大谷をロースターに入れてから、2018年5月6日の1日だけしか単独首位を経験していない」と紹介した。
「大谷は通訳を通じて、『チームと契約して以降のどの段階よりも今はチームが良いプレーをしている』と語った」と大谷のコメントを付け加えた。 大谷は、昨季の最終戦後にチームの勝利を欲していることを訴えるなど、チーム成績の低迷を懸念していたため、単独首位に立ったことを大谷に関連づけたのだろう。 大谷は登板翌日となる28日(日本時間29日)の本拠地でのガーディアンズ戦で今季初めてスタメンを外れた。大谷は開幕から全19試合でフル出場していたが「休養」を指令されたもので、DHとしてトラウトが先発した。