【動画解説】台風7号 関東・東北で大荒れに 伊豆諸島では線状降水帯発生のおそれ
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台風7号は暴風域を伴って非常に強い勢力や強い勢力で、関東や東北に近づく見通しです。あす(金)から大荒れの天気となりお盆休みに大きく影響するでしょう。暴風や高波、大雨災害に厳重な警戒が必要です。午後5時現在、最新の情報で伊豆諸島に加えて関東甲信地方にも線状降水帯発生の予測が発表されました。
台風のエネルギー源となる海の温度が高いために、このあともまだ台風は発達するでしょう。暴風域を伴って強い勢力で、あす(金)には関東地方に、あさって(土)にかけては東北地方に接近するおそれがあります。当初の予想よりも東よりのコースになりましたが、油断はできません。
暴風に厳重に警戒をしてください。伊豆諸島ではあす(金)の未明から昼過ぎにかけては一部の建物が倒壊してしまうようなおそれのある猛烈な風が吹くでしょう。東北や関東の陸上でも35メートルから45メートルと車での移動は困難な暴風となりそうです。お盆休みで帰省や旅行中の方もいらっしゃると思います。決して無理な移動はしないようにお願いします。また、海は猛烈なしけとなるところがあるでしょう。
あす(金)の関東は朝から雨や風は強まる一方でしょう。台風の動きがそれほど早くないために、大荒れの時間は夜にかけて長く続く見通しです。東北地方は風が強まる前から、東よりの海からの風によって雨の降り方が激しくなってきそうです。あさって(土)にかけて大雨の時間も長引くでしょう。
たった1日でこの時期一か月に降る雨の量を上回るところも出てきそうです。大雨による土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に厳重に警戒をしてください。また、伊豆諸島と関東甲信では線状降水帯が発生し、局地的にさらに雨量が上回るおそれがあります。
早めの対策をお願いします。飛ばされやすいものはしまっておきましょう。また停電のリスクもありますから、携帯電話を充電しておいたり、水をためておくなどしておくと良さそうです。冷房が使えないときの熱中症対策も考えておくと良いでしょう。 (気象予報士・菊池真以)