【40代・50代から知っておきたい!「誤嚥性肺炎」⑧】誤嚥しやすいのは餅だけじゃない⁉ 実は注意が必要な「意外な食べ物」とは…
飲み込みやすい食べ物&メニュー。とろけるチーズ、マネヨーズを活用しよう
飲み込みやすいメニューに共通するのは、適度なとろみがついていること。例えばゆでたブロッコリーにマヨネーズをかけると、とろっとしたとろみがついて、ブロッコリーが口の中でまとまりやすい状態に。また、ハンバーグやリゾットなども、とろけるチーズを加えると、口の中でまとまりやすくなるうえ、タンパク質の摂取量がアップ。しかも、とろみがついた食品は喉を落ちていくスピードがゆっくりになるので、誤嚥しにくくなる。 ただし、とろみをつけすぎると、ベタベタして飲み込みにくくなるので、「適度なとろみ」が重要だ。 ブロッコリー、水菜、春菊、にら、白菜、ごぼう、長ねぎ、えのきなど繊維が多い野菜は、飲み込むときに引っかかりやすい傾向があるので、短めに切ったり、調理する前に電子レンジで温めてやわらかくしたりして、調理法を工夫しよう。
《飲み込みやすくて、おすすめの食品》 バナナ、ヨーグルト、とろろ(やまいも)、アボカド、モロヘイヤ、絹ごし豆腐、サバの水煮、ひきわり納豆、粒のないポタージュスープ、ティラミス、プリンなど
知っておきたい! 油断すると誤嚥しやすいのはコレ
食事をするとき、まずは汁物から口にする人が多いと思うが、実は「液体」はむせやすいメニューの代表格。喉を流れるスピードが速く、気管に入り込みやすいのだ。 次の3タイプの料理や食品は、嚥下が複雑になり、飲み込むときに誤嚥しやすいので要注意。 ① 液体と固形物が同時に口の中に入ってくる料理…麺類、味噌汁、スープなど ② 噛んだときに水分が飛び出してくる料理…トマト、ぶどう、高野豆腐、小籠包など ③ 複数の細かい具材がミックスされた料理…野菜炒め、そぼろ、ひじき、かつお節のふりかけなど 誤嚥に注意が必要な食品といえば、粘着力のある餅がすぐに思い浮かぶが、実はほかにも、普段何気なく食べている食品が誤嚥のもとになるケースが少なくない。 例えば、焼きいもやカステラ、フランスパン、パンの耳は、口の中の唾液を吸収してしまい、うっかりすると飲み込むときに喉につまりやすい食品だ。また、丸い形状のプチトマトやぶどう、うずらの卵、いちごなども、丸ごとほおばると、喉に引っかかって窒息しかけたり誤嚥しやすいので、注意が必要だ。