結婚してから「結婚式をどうするか」で大揉め…夫が頑なに「海外挙式」を主張する理由は「お母さんに友達いないのバレちゃう」
「どうしよっか?」を使いこなせていないから…
結婚相談所の場合ですと、複数の人とデートを重ねる仮交際期間中からすでに、挙式についての意向確認をするのが通常です。一人に絞った本交際の段階では、仮交際時にすり合わせた内容をもとに、プロポーズや挨拶、挙式準備などを行っていきます。 恋愛結婚の場合、そうした過程ごとの区分が明瞭ではないため、良くも悪くも「ふわっと」進んでいきやすいのです。 悪い面としては、お悩みと同じく認識の齟齬が発生しがちですし、良い面としては、サプライズ感やドキドキ感などの高揚感がより強く味わいやすいかもしれないことでしょうか。 相談内容に戻りますと、交際1年でプロポーズがあったのち、直後に仕事の関係でどたばたと結婚されていました。ですが、プロポーズ以前には交際期間が1年あります。 その期間に、どれだけ「どうしよっか?」のやりとりができていたのかが、心配な点なのです。 夫が海外挙式にこだわる理由が少々子供っぽいゆえに、重要な問題が覆い隠されてしまうようですが、このお二人にとっての真の課題は、あくまで「向き合うこと・すり合わせの不足」ですから。
「どうしよっか?」で相手を知り、自分を伝える
ちなみに相談者さんの夫の方からは、「自分の血縁には完全に隠したうえで、妻側のゲストのみを呼ぶ披露宴を執り行う」との妥協案も提案されたそうです。 一見「どうしよっか?」からの発展型提案のようにも聞こえます。けれど、あくまで自分のわがままにこだわったままで、相手がにぎやかな結婚式を行いたい理由にまで踏み込んだうえでの提案にはなっていません。 くわえて、相談者ご自身(妻)の番組宛ての質問文でも、相手が結婚式・挙式を嫌がる理由は書かれていても、自分の理想の「なぜ」は書かれていないのです。 憶測にはなってしまいますが、「なぜにぎやかにしたいのか」また「なぜ母親にバレたくないのか」について、相互に掘り下げて話すことができていないのではと感じました。 今日のランチをどうするかといった簡単なことであれば、「どうしよっか? 麺類ならなんでもいいなって気分だけど、あなたは?」程度の単純なやりとりで十分。しかし、中長期にわたる議題であれば、より踏み込まないと適切な「どうしよっか?」にはつながりません。 実際、「最近わかったのですが、夫のお父さんが自死されていて、それをずっと隠されていました」「ほかにも隠し事があるのではと不安」と相談者さんは書かれていました。少なくとも夫側には自己開示不足があり、もしかすると相談者さんにも踏み込み切る力が不足していることが窺えるようなエピソードでしょう。