「指紋は人間のものではない」ペルーで発見された“謎のエイリアンのミイラ”とは?
ペルーで発見された「エイリアンのミイラ」とされる物体(標本)が話題を呼んでいる。 2017年にペルーで「エイリアンのミイラ」6体が発見された。その中の1体が専門家によって法医学的調査が行われ、その内容がこのほど明らかになった。 【写真・動画】ペルーで発見された「エイリアンのミイラ」とその指紋 「マリア」と名付けられたこのミイラは、ナスカの洞窟の中で発見された。
Daily Mailをはじめとする報道によると、この調査はアメリカ・コロラド州の元検察官であり、現在は弁護士を務めるジョシュア・マクドウェル氏によって編成されたチームが担当した。マクドウェル氏とUFO研究家でありジャーナリストのハメイ・モーサン氏は、3人の専門家と共にペルーに向かった。専門家とは、デンバー市の検死官、メリーランド州検視局の法医学人類学者、そしてもう一人、マクドウェル氏の実父であり、法歯科医であり元コロラド大学教授であるジョン・マクドウェル氏だ。
人間に見られない「直線型」の指紋
この調査によると、「マリア」の指紋は人間の指紋パターンと一致しなかった。 アメリカの法執行機関は1902年から犯罪捜査に指紋パターンの解析を導入している。指紋(皮膚紋理)分析は大まかに弓状紋(アーチ型)、蹄状紋(ループ型)、渦状紋(ホール型)の3タイプに分けることからはじまり、その後個々の特徴を解析する。 「マリア」の指先に刻まれた指紋は、3つの指紋パターンのいずれにも当てはまらなかったという。 マクドウェル氏は調査について、下記のように語っている。 (マリアの)手や足の指の指紋にループや渦巻きは見られませんでした」 「私は元検察官で、刑事弁護士です。たくさんの指紋を見てきました」 「マリアの指紋は人間の指紋と一致しませんでした」 マリアの体は珪藻土で覆われた状態で発見された。珪藻土とは、珪藻と呼ばれるプランクトンの一種が化石化した粉末状の物質である。しかし手と足の指には皮膚の隆起と思われるものが露出しており、そこに直線の模様が見られる。「直線型」は人間の指紋には見られないパターンだ。 エイリアン愛好家にとっては「エイリアンのミイラと断定!?」と言いたくなる発見だが、マクドウェル氏と研究チームは慎重だ。 「現時点では標本の性質が何であるかは決定されていない」とし、結論を急ぐのは「時期尚早」と述べている。また「高度な研究機関でDNA研究が行われることを希望している」と記者会見で発言している。