初代の発表から8年、世界一売れてるワイヤレスイヤフォン「AirPods」の新モデル、これまでの進化をたどると“今買うべきモデル”がわかる
2019年には「Hey Siri !」の呼びかけに対応した第2世代、さらに2年後の2021年にデザインを一新した第3世代が登場。そしてさらに3年後のアップデートとなるのが今回、発表されたAirPods 4だ。 ■ノイキャン付き「AirPods Pro」とは AirPodsの成功を確実なものにしたのが、2019年に発売されたAirPods Proだ。 逆位相の音を出して周りの音をキャンセルするアクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載しており、耳に入れた瞬間に「シ~ン……」と静かになるのは衝撃的だった。
通勤時の電車内など、音量を上げなくても音楽がよく聴こえるのは新しい体験で、ANCワイヤレスイヤホンブームを築くこととなる。 シリコン製のイヤーチップを耳の中に入れるので、いわゆるカナル型と言われるいやほんと思われがちだが、実は違う。形状の基本思想はスタンダードAirPodsと一緒で、軸の部分をカウンターウェイトとして耳に引っかける構造だ。イヤーチップはノイズキャンセリングのために空間を遮断するためのもので、イヤホンを耳に固定する役割は担っていない。
2022年に第2世代が発表され、アクティブノイズキャンセリングの改良などが行われたが、後にこのモデルは立体的な音楽を楽しめる空間オーディオへの対応、USB-Cケースの追加発売など、アップデートが行われ続けた。 今回、さらなる機能を追加して、「AirPods Pro 2」として発表されたが、モデルチェンジはしておらず、「AirPods Pro(第2世代)」と同じ商品だ。AirPods 4の発売に合わせ、呼称が変更したと思われる。
■AirPods 4には2種類あり 今回の新製品、AirPods 4は初代からのオープンイヤー型の系統だ。 2万1800円のスタンダードモデルと、2万9800円のアクティブノイズキャンセリング搭載モデル(ケースが「探す」機能とワイヤレス充電に対応)、3万9800円のAirPods Pro 2の3つが現在のラインナップとなっている。 2つあるAirPods 4は、外見も同じようなので、識別が難しい。価格だけでなく、使い勝手も異なる。