会社で出世する人が40代から学び始めている「3つのこと」とは?
● 40代は「正しい生き方」を学ぶための ゴールデンタイム ビジネスパーソンにとって40代は、将来の社内での立場が見えてくる時期です。同時にもう一頑張り二頑張りして「なれる最高の自分」を目指す時期でもあります。 【この記事の画像を見る】 経営層入りを目指し順調に出世コースに乗っている人は、経営者としての勉強を始めることが大事です。 私は経営とは、「企業の方向付け」「資源の最適配分」「人を動かす」の3つから成り立っていると考えています。それらをうまくやれる人がいい経営者です。特にその中で、経営を決定づける8割ほどを占めるのは方向づけ。つまり何をやるかやめるかを決めることです。 そこで、私が経営層を目指す人向けの研修でお願いする「3つのこと」があります。 もちろん、40代の誰もが経営層を目指すわけではないはずです。「専門性を生かして働きたい」「営業のエキスパートになりたい」などと考えている人も多いでしょう。その場合でも、今からお伝えする3つのうちの「正しい生き方の学び方」は大切です。
● 新聞で「自分の関心のある記事だけを読む人」は いつまでも視野が広がらない 1つめは新聞よく読んで、世の中のことを知ること。自分の関心のある記事だけを読むのではなく、リード文があるような「大きな記事」を読んで、社会の大きな流れを知ることが大事です。国際情勢や、政治、金融の話なども、簡単でいいので頭に入れておかなければなりません。 「会社」という字は「社会」という字の反対です。自社のことしか知らない人には経営はできないし、社会の大きな動きに勝てる会社はありません。 2つめは経営の「原理原則」を学ぶこと。経営上の判断をする際には基準が必要で、それを学ばなければなりません。ゴルフでまっすぐ打つ打ち方をまず学ぶことが大切なのと同じです。経営の仕事は執行(現場の仕事)とは違う仕事なのです。 経営の「原理原則」を学ぶためには、優れた本を読んで理解する必要があります。例えば経営の神髄を見極めたピーター F. ドラッカー教授や一倉定先生、名経営者として高く評価されている松下幸之助さんや稲盛和夫さんの著作などの著作です(編集部注・小宮先生の著書には「経営者の教科書――成功するリーダーになるための考え方と行動」弊社刊、などがある)。