正確な情報を把握し適切な処置を マイナ保険証を使った救急対応の実証事業を開始【長野市】
健康保険証として登録したマイナンバーカードの活用がさらに広がるかもしれません。 救急業務の迅速化を目指した実証事業を長野市消防局が始めました。 マイナ保険証を活用した救急業務とは?記者が搬送者役となり、デモンストレーションをしてもらいました。 ■救急隊員 「お誕生日、生年月日は言えますか?」 ■山岸記者「あーと…」 ■救急隊員 「ちょっとわからないかな。山岸さん、ご自分でマイナンバーカードをお持ちですか?」 ■山岸記者「はい…」 ■救急隊員「ありますか?どこにありますか?」 ■山岸記者「ポケットに入っています」 ■救急隊員「会話するのがお辛そうなので、このマイナンバーカードを使って山岸さんの医療情報をですね、見させて頂きたいと思うんですが、よろしいですか?」 ■山岸記者「はい、よろしくお願いします」 ■救急隊員「病院選定とかですね、病院の先生にお伝えするために必要な情報を救急隊として見させていただきたいと思いますのでご理解よろしくお願いします」 ■山岸記者「はい」 専用のタブレット端末で保険証登録されたマイナンバーカードから名前や生年月日、既往症、かかりつけの病院などの情報を読み取ります。 ■長野市消防局救急担当・田中大樹係長 「具合が悪くてなかなか情報を伝えることが難しい傷病者の方から、正確な情報を得られること。救急隊が正確な情報を把握することによって、適切な応急処置が行えるということ」 本人の同意が得られること、マイナ保険証がなくてもこれまで通りの救急業務を受けられることを前提とした実証事業です。 長野市消防局では10月まで実施します。国は全国67の消防本部で行っていて、効果や課題を洗い出して、導入するかを検討します。