商品値下げでも対応しきれず…物価高で客数伸び悩み 開業1年の「メケル」閉店へ【長野市】
国内外の様々な食品を取りそろえる長野市の食品店が開業から1年で閉店を決めました。 物価高などに迅速に対応しきれなかったことが要因です。 韓国の総菜の詰め合わせや銚子のしめサバなど国内外の珍しい食品がずらり。 去年9月、長野市にオープンした「メケル」です。 海外から直輸入した本場の味やオリジナルの総菜などバラエティ豊かな冷凍食品などを多く取りそろえています。 ■市内からの客「韓国の春雨が欲しくて探しに来ました。ここならあるかなと思って…」 ■市内からの客「冷凍のカレーも美味しかったです。すぐチンできて楽チンで美味しかったな…」 飯綱町に本社を置くサンクゼールが、新型コロナの影響で自宅での食事が増え、冷凍食品の販売が伸びたことなどを背景に展開しました。 ■メケル福田恵美さん「冷凍食品に着目して冷凍食品の技術も上がっていて市場もコロナで伸びていて時短・簡便というところをぜひお届けしたいなと思いました」 しかし開業からおよそ1年が経ち、今年の10月に閉店することになりました。その理由は…。 ■メケル福田恵美さん「お客様の数がなかなか伸びなかったというのが一番大きい。特に春以降、インフレとか物価高というのもあってお客様の財布のひもがキューっと締まったなというのは私たちも感じていました」 物価高で消費が落ち込みターゲットとしていた30~40代のファミリー層の来客が伸び悩んだことが影響しました。さらに…。 ■市内からの客「やっぱり普通のスーパーと比べると高めなので毎日利用はちょっとできないかな…とは」 そういった声を受け、今年1月には商品の値下げも実施しましたが、目標の売上には届きませんでした。 ■市内からの客「えっ、閉店すんの?なるほど残念…」 来月6日からは閉店に向けて段階的なセールが行われます。閉店までの残り2週間は全品なんと80%オフ! ■メケル福田恵美さん「なかなか長野では手に入らないとかオリジナルの商品はこれから手に入りにくくなるのでぜひそれを買いだめしていただきたい」 今後はターゲットとなるファミリー層などの要望を盛り込みながら卸売業やオンライン販売など新たな業態を模索していくということです。