【ばんえいオークス】スマイルカナが人気に応える…西「負けられない戦い」
12月1日、帯広競馬場で行われた11R・ばんえいオークス(BG1・3歳牝・ダ直200m)は、西謙一騎乗の1番人気、スマイルカナ(牝3・ばんえい・鈴木邦哉)が勝利した。2着に2番人気のカフカ(牝3・ばんえい・金田勇)、3着にヨシノヒメ(牝3・ばんえい・小林長吉)が入った。勝ちタイムは1:56.7(馬場水分1.9%)。 各馬、スタートから勢いよく飛び出しオオネガイキンヒメを先頭に第一障害を越えていく。道中は一息ついたオオネガイキンヒメに変わり、カツエアリー、カフカがレースを引っ張る。中間点を過ぎたあたりからややばらけた展開で進行するが、スマイルカナ、オオネガイキンヒメらが徐々に位置取りを上げ先頭との差を詰めながらも積極的に先行するカツエアリーを先頭に各馬第二障害下へと到達していく。 第二障害下でじっくりと息を整えるカツエアリーを横目にカフカが一息入れ登坂を開始。カツエアリー、スマイルカナと続けて仕掛ける。カフカがすんなりとひと腰で障害をクリアし先頭に立つが、抜群の末脚を見せたのはスマイルカナ。障害を下りた勢いそのままで一気に先頭に躍り出ると、最後まで脚色が鈍ることなく押し切って勝利。黒ユリ賞、ばんえい菊花賞に続く重賞3勝目を飾った。2着にはスマイルカナに必死で食らいついたカフカが入り、障害5番手からしぶとく伸びたヨシノヒメが3着に入った。 スマイルカナを管理する鈴木邦哉調教師は、ばんえいオークスをダイフジオーカンで制した1996年以来2度目の勝利、騎乗した西謙一騎手は初制覇となった。
3歳女王に輝く
1着 スマイルカナ 西謙一騎手 「まず勝ててほっとしています。他の馬と格の差があったので、一番人気になるとは思っていました。負けられない戦いでしたが、その負けられないが一番難しいので勝ててよかったです。今日の馬場は、水分の割にタイムがかかっている印象でした。レースに関しては馬に任せて進んで、第二障害を下りてからは差せると思って騎乗していました。道中は前を進む馬が少し速かったので、そこを気にしながら位置取りしていました。第二障害はすんなりと越えてくれたのでよかったです。障害を下りて、先頭と並んだ時にはもう大丈夫だと思っていました。女の子ですが、今後も頑張ってくれたら嬉しいです。これから重賞レースが多くなってきますが、馬の気持ちを汲みながら頑張って行けば勝てると思います。寒い中応援ありがとうございました。無事に勝ててよかったです。次のダービーも勝てたら嬉しいです」 スマイルカナ 35戦10勝 (牝3・ばんえい・鈴木邦哉) 父:インフィニティー 母:スマイルセンショー 母父:スミヨシセンショー 馬主:川添保徳 生産者:帯広有機 【全着順】 1着 スマイルカナ 2着 カフカ 3着 ヨシノヒメ 4着 イワキエンジェル 5着 ホクショウレディー 6着 オオネガイキンヒメ 7着 カツエアリー 8着 ジェイミユウ 9着 ヤマノヒメ 10着 シンエイファイト
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