「オオタニの邪魔をしてはいけない」エンゼルス恩師が大谷翔平を語った言葉…一方、ドジャース監督が“最も強調した言葉”とは?「私の仕事は…」
ドジャース移籍1年目でのワールドシリーズ制覇、ナ・リーグMVPをはじめ、2024年も数々のドラマを生み出した大谷翔平。その成功の裏には、優秀な指導者との数々の出会いもあった。メジャー移籍後にかかわった“2人の名将”ジョー・マドン、そしてデーブ・ロバーツと大谷翔平の関係性を、現地で取材を続ける笹田幸嗣氏が解説する。《全2回/後編に続く》 【写真】「とても美しくてビックリ!」日本人が驚いた“ナマ翔平&真美子さん”の華麗すぎるウォーキング姿。「大谷さん…Tシャツはち切れそう…」ムキムキすぎる腕と胸板! ベッツ・由伸と親愛ハグなど【ショウヘイの愛される日々】も全部見る 今や、大谷翔平は世界最高峰の野球選手にまで昇り詰めた。本人の努力はもちろんのこと、これまでの野球人生で彼を支えてきた多くの方々の理解、支援、教育がなければ、ここまでの成功はあり得なかったはずだ。 恩師として、誰もが思い浮かべるのは父・大谷徹氏であり、花巻東高監督・佐々木洋氏、元日本ハムファイターズ監督・栗山英樹氏ではないか。海を渡ってからはエンゼルスの歴代監督のマイク・ソーシア氏、ブラッド・オースマス氏、ジョー・マドン氏、フィル・ネビン氏、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督もいる。日米のベースボール・オペレーションで支えてきた多くのスタッフも含め、誰ひとりとして欠かせなかったと感じるが、ここでは“二刀流”の可能性を広げたジョー・マドンと大谷が夢見た“ワールドシリーズ・チャンピオン”に導いたデーブ・ロバーツ、2人の指揮官に迫ってみたい。
マドン「(大谷との共闘は)私にとって学ぶ機会だった」
両者共通の最大の長所はコミュニケーション能力の高さだ。2人はその重要性について持論を展開したことがある。まずはマドン。大谷がメジャーで自身初のリアル二刀流で戦い抜き、「46本塁打+9勝」で初のMVPに輝いた21年のシーズン総括での言葉だった。 「彼(大谷)とともに戦うチャンスを得た。彼は投手として、打者としてプレーするためにアメリカに来て、我々もそれに対して敬意を払うべきだ。20年のシーズンで初めて彼と一緒に(監督として)戦い、私にとっては学ぶ機会だった。 『聞いて、見て、聞いて、見て』。彼は素晴らしいレベルのアスリートだ。彼の邪魔をしてはいけない。制限せずに野球をプレーさせるべきだ。アインシュタインや、アスリートで言えば、レブロン・ジェームズ、マイケル・ジョーダン、彼らには監視するような人を置いてはいけない。彼らは制限される必要なんてない、自由が必要だ。そして、彼らが自由になった時、正確に何が必要かわかる。その最初の段階でもしかしたら、修正が必要なこともあったかもしれないが、やってみて、プレーしてみない限りは、わからない。 繰り返しだが、全ては制限の問題。私のことを私よりもよくわかっているという人よりも、私の方が私をわかっている。彼も同じだろう。彼は、ここに目的、理由があってやってきた。彼には飛び立つ機会が必要だった。それが今、彼がやっていることだ」
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