【あの日のスタメン】“満塁男”駒田徳広 プロ初打席で満塁ホームラン 1983年4月10日
プロ野球が開幕し、ルーキー選手の「プロ初」が次々と記録されていきます。 今回、あの日のスタメンシリーズで取り上げるのは、「プロ初打席で満塁ホームラン」という今までに1人しか達成できていない記録を持つ巨人の駒田徳広3軍監督(以下、選手)です。 大洋の先発は右田一彦投手。先頭の松本匡史選手がフォアボールで出塁すると、河埜和正選手がライト線への2塁打を放ちます。1アウトから4番の原辰徳選手もフォアボールを選び、1アウト満塁に。スミス選手と淡口憲治選手の連打で2点を得て、なおも1アウト満塁のチャンスで打席に入ったのが駒田選手でした。 右田投手の緩い変化球を振り抜くと、打球はライトスタンドへ。プロ初打席で満塁ホームランは史上初。いまだ誰も成し遂げていない記録です。この日の試合は巨人が13-6で勝利しています。 駒田選手は現役通算で13本の満塁ホームランを放っていて、“満塁男”の異名をとったこともあり、人々の記録に残る打者として活躍しました。通算ホームラン数は195と、15本に1本は満塁ホームランを打っていたことになります。 現在の通算満塁ホームラン数最多は西武の中村剛也選手が持つ22本。こちらは4月2日現在で通算471本を放っていて、21.4本に1本の割合で満塁ホームランを放っている計算です。 ▽主な通算満塁本塁打数(4月2日現在) 22 中村剛也 15 王貞治 14 藤井康雄、中村紀洋 13 駒田徳広、江藤智、小久保裕紀、井口資仁 12 野村克也、江藤慎一 11 門田博光、山本浩二、清原和博 10 田淵幸一、池山隆寛、松中信彦、ラミレス、新井貴浩、阿部慎之助 ▽大洋のスタメン 監督:関根潤三 1(中)加藤博一 2(遊)山下大輔 3(右)トレーシー 4(三)田代富雄 5(一)レオン 6(左)長崎慶一 7(二)高木豊 8(捕)高浦美佐緒 9(投)右田一彦