2024秋冬アウターの本命!ウールリッチ「ブラックレーベル」は、どう着こなすのが正解か?
1979年に創業したカウチンニットの老舗カナタ。極太番手のヴァージンウールを編み込んだカウチンニットは、アメリカ北部の伝統的かつ牧歌的な風景を想起させる。 トッド・スナイダー「目指したのは親しみやすさ。オリジナル・アメリカン・アウトドア・ブランドとしてのウールリッチの歴史に敬意を表した1着です。アーカイブを彷彿とさせるデザインにして、ディテールはモダン。クラフツマンシップやレガシーを受け継ぐことも、また未来への挑戦なのです。」
デニムジャケットの上から羽織った姿は、いわばアメカジにおける王道の着こなし。しかし、インナーにはスウェットではなくバンドカラーのシャツを。そして首元には柄スカーフを差し、デミ柄のメガネを合わせたその姿は、カントリーな雰囲気の中にもインテリジェンスを感じさせる都会のオトコの姿だ。
ウールリッチ「ブラックレーベル」最旬コーデ④【テック感と自然美が共存したベストをスポーティに着こなす】
テクニカルラインからリリースされたナイロンベスト。光沢感のあるその姿は、まさにテック感に溢れる。しかし、そこに描かれる柄がなんたるかを知れば、印象は一変するだろう。ウールリッチのコレクションにおいて、兼ねてより採用されてきたバーチカモ。ウールリッチの創業地であるペンシルバニア州で多く見られる白樺をモチーフにしたものだが、今回のナイロンベストに描かれているのがそれだ。 まるで抽象画のように表現された同モチーフは、ドリップ染めという技法によるもの。その独特なグラデーションは、モチーフこそ自然美に着想を得るが、近未来的な印象も相まる。 トッド・スナイダー「伝統的なモチーフを、現代的な技術によって表現する。アウトドアでありながら洗練さをまとったこのベストは、時代を超越した美学の融合と言えます。そこから新しいものが生まれてくるのです。」
そんなベストをモノトーンでまとめたアーバンスポーティスタイルで。スポーティでありながら、都会の街並みに溶け込む洗練さを両立する着こなしに。そして、ドリップ染めによるバーチカモが、伝統的なアメリカンアウトドアをさりげなく匂わせてくれる。
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