【年表】安倍政権「7年8か月」を振り返る アベノミクスから安保法制、コロナ禍まで
●「モリカケ」疑惑に逮捕も
逆に後半の特に3年間は、スキャンダルや疑惑が噴出した。2017年2月に「森友学園」をめぐる国有地の格安払い下げ問題が明るみになった。さらに「加計学園」の獣医学部新設をめぐる問題も表面化。5月には「総理のご意向」と記された文書が表面化した。翌2018年3月には「森友学園」問題をめぐって財務省の公文書改ざんが明るみになった。 官僚の官邸への忖度の温床と指摘されることのある内閣人事局は2014年5月に発足した。 最後の1年には自民党国会議員の逮捕も続いた。2019年12月にはIRをめぐる汚職事件で秋元司衆院議員が買収容疑で逮捕されたほか、2020年6月には、2019年参院選をめぐる買収容疑で河井克行元法務相夫妻が逮捕された。 さらに2020年に入ると新型コロナウイルス対策に追われた。2月には全国の学校に一斉休校を要請。4月には特別措置法に基づく緊急事態宣言を発出した。夏に予定されていた東京五輪・パラリンピックも1年延期されることが決まった。 そして8月28日に官邸で開かれた記者会見で、安倍首相は持病の再発を理由に突然辞任する意向を表明した。