こんなのあったの? 知る人ぞ知る「スーパーカー」 ひっそりと “消えた” 珍車 50選 後編
パラディン525 S(2000年)
パラディン525 S(Parradine 525 S)はスーパーカーのようには見えないかもしれないが、フォード製の32バルブ4.6L V8スーパーチャージャーを搭載し、最高出力525ps、最大トルク63kg-mを発生。0-97km/h加速わずか3.8秒、最高速度330km/hというパフォーマンスを誇る。 まさにスーパーカーと呼ぶにふさわしい性能だが、これはあくまでも宣伝文句であり、誰も公式に検証していないため、パラディン525 Sが本当にスーパーカーだったかどうかはわからない。
クヴェール・マングスタ(1999年)
MGローバーが開発したXPower SVを覚えている人はいるだろうか? デ・トマソ・ビグアから始まり、その後クヴェール・マングスタ(Qvale Mangusta)、そしてMG X80に発展した。ブランドとスタイリングは変わったが、全車共通で最高出力320psのフォード製クワッドカム4.6L V8を搭載し、最高速度は約240km/hとされた。 しかし、クヴェールは採算が合わないことに気づき、MGローバーにプロジェクトを移管した。その後、同社が消滅するまでに約82台のXPowerが生産された。
サリーンS7(2000年)
英国のサリーン(Saleen)は、フォード・マスタングをレース用にチューニングしたことで有名な創業者スティーブ・サリーンにちなんで名付けられた。彼が本格的なスーパーカーを作るのは時間の問題だった。 多くのスーパーカーが最先端技術を駆使しているのに対し、サリーンS7は比較的ローテクで、スチール製スペースフレームにグラスファイバーとカーボンファイバーからなる複合ボディを載せ、そこにプッシュロッド式V8を搭載した。シンプルではあるが、猛烈な速さを誇った。
Bエンジニアリング・エドニス(2001年)
1995年に廃業したブガッティの従業員たちは、新たにBエンジニアリング社を立ち上げ、EB110に最高出力680psの3.75L V12を搭載したモデルを発表した。未完成のシャシー一式をベースに、ニコラ・マテラッツィの手による斬新なデザインに仕上げられた。 計画では21台のエドニスを生産するはずだったが、発表から17年も経った2018年にプロジェクトが中止され、米国のカシル・モーターズ社に売却された。