ケララ料理って何だ⁉︎ 365日カレーを食す男がハマる神の国「ケララ」のやみつきスパイス料理3選
とても食べやすいので、南インド料理の入口に打ってつけでしょう。 パン好きの人に絶対に体験してほしいのが「ケララパロタ」!
細長く伸ばした生地を渦巻き状にして、軽く揚げたデニッシュです。これがもう香ばしくて、外はサックサク、中はフワッ、モチッでたまりません。 北インドのパロタはタンドール窯でパリッと堅焼きにしてあって、ズシッとした食べ応えなのですが、こちらはとにかく軽やか。アイスクリームをのせて食べると、それはもう背徳的な美味しさです(笑)。
旬の食材を活かした季節の限定メニューなども豊富ですから、ぜひインスタをチェックして、二度三度と足を運んでみてください。 「ケララバワン」 住所:東京都練馬区豊玉北5-31-4 営業:11:00~15:00、17:00~23:00、土・日曜・祝日11:00~23:00 定休:無休
③ケララのおふくろの味を堪能できる「サウスパーク浅草」
都内の南インド料理店と言えば、先に挙げた「ケララの風モーニング」と「ケララバワン」の二強だったのですが、そこに彗星の如く現れたのがこのお店。 「サウスパーク」はとにかくマニアック!
2016年、外国人観光客が集う浅草にオープンしたこともあり、「ここはケララですか?」と錯覚するぐらい日本離れした店です。 レギュラーメニューからして、日本人が聞いたことも見たこともない料理がずらり。特に「ミーンポリチャトゥ」は、僕がケララを旅したときにも見かけた、現地では馴染み深い料理です。 バックウォーターツアーが人気を博すほど川に恵まれた地なので、川魚をよく食べるんです。スパイスでものすごく濃く味付けして臭みを消し、ちょっと酸味も効かせて、バナナの葉で包み焼きにしたのがこちら。
現地の食文化をリアルに体感することができます。 「プットゥ」という蒸しケーキもここでしか食べられない逸品でしょう。
竹筒からにゅ~っと押し出して食べるもので、めちゃくちゃ美味しい! 米粉とココナッツでできた生地で、中には牛肉などが入っています。 ケララは多様な文化が交じり合い、互いを寛容に認め合ってきた土地なので、牛を食べるイスラム教徒、豚を食べるキリスト教徒や仏教徒が平和に肩を並べているんです。 食材ひとつとっても、ケララの多様性が結実しているのがわかります。 ほかにも、「アッパム」というごく薄焼きのパンケーキもスナックに最適です。端っこはパリッと、真ん中はフワッと焼き上げるのは至難の業で、小さなフライパンで見事に仕上げてくれます。 ここは異国料理のレストランにしては珍しく、シェフのほとんどが女性。まさしく「ケララのお母さんの味」を体現している店といえます。 「サウスパーク浅草」 住所:東京都台東区浅草2-17-4 幸信ビル1F 営業:11:30~15:00(L.O.14:30)、17:30~23:00(L.O.22:30) 定休:月曜 ◇ いかがだったでしょうか? 日本で南インド料理を広めたパイオニアの店「ケララの風モーニング」に始まり、インド人と日本人のご夫妻で地域に根差した店に育て上げた「ケララバワン」、そして国際化が進む浅草でグローバルなレストランとして注目を集める「サウスパーク浅草」……3店を巡る旅路は、日本とケララの歴史を紐解く軌跡でもあります。 自然との調和や食べものと健康の分かちがたい結びつき、サステイナブルな在り方など、現代社会が失いかけているものを、ケララの食は教えてくれます。
大きな「原点」、ふるさとに導いてくれるような温かい料理を、ぜひこちらの3店で、そしていつかケララその地で味わってみてください。 ※写真や内容は、取材当時のものです。 カレー細胞=写真・構成 埴岡ゆり=取材・文 アントレース=編集
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