【更年期、羽田美智子さんの場合/インタビュー後編】50代をご機嫌に過ごすために、食事、運動、睡眠でセルフケア
更年期には無理をしない! 体調管理は食事、運動、睡眠で
食事にも羽田さん流のこだわりが。食べ物でいちばんこだわっているのは、体が欲しているものに敏感になること。体調を整えるためにパンをやめてご飯に替えたり、発酵食品である味噌を積極的にとるために味噌汁を欠かさないようにしたり。 「朝のルーティンは、歯を磨いてから最初にレモン水を飲むこと。水に無農薬のレモンを搾ったものをひと晩おいておいたものです。 その後、私は米食なので、朝食に冷凍してあったご飯をレンジでチンします。白米か、白米に雑穀を入れたものだったり、炊き込みご飯だったりいろいろです。 お味噌汁はほとんど毎日作りますね。具材は取り寄せしている季節の野菜。あとは漬け物に納豆とか卵焼きとか鮭を焼いたり。そんな感じで、目指せ、昔ながらの朝ごはんです。 お昼は仕事がある日はロケ弁です。複数種類あれば、比較的ヘルシーなものを選んで、コンビニでお豆腐を買い足したりして調整して。労働しているときは、とにかく体が一番だからきちんと食べるようにしています」 飲み物は、水筒をいつも持ち歩いているのだそう。 「緑茶とびわ茶、いつも2本持ち。緑茶はすぐ酸化して色が変わるので、朝の1時間くらいで飲み干しちゃいます。びわ茶は長年飲んでいるもので、葉っぱを丁寧に焙煎している珍しいタイプ。びわ茶にはポリフェノールが豊富に含まれているので、飲み始めてから体の巡りや肌の調子がよくなった気がしています」 運動はバランス重視。ドラマ収録中の今は、短い距離のウォーキングくらいにとどめて運動よりも睡眠を優先。余裕がある時期にしっかり運動をして体力づくり、と一年間の中でバランスを考えているのだそう。 「作品に入っている時期は精根尽き果てるみたいな疲れを感じて。お芝居は体力勝負だから、普段から体づくりも大事だな、と。時間がある時期は、自宅でラジオ体操をしたり体幹トレーニングをやっています。はい、ジムには通っていません。本当は専門家の指導も大事なんでしょうけど、どこかに通うとなると前後も含めてけっこう時間がかかるので、その分一人でやったほうがいいな、と。運動は嫌いじゃないんです。腕立てとかけっこうやっちゃいますよ!」 若い頃とは考え方も変わってきた、と言う。 「当たり前のことですけど、若いときのように無理がきかなくなったので、『諦める』ということも大事だなと思います。 昔は欲だらけでした。もっとこうなりたい、こんなファッションもしたいし、こんな髪型もしてみたい、もっと有名になりたいし、もっといい仕事がしたい…ってね。 でも、もういいの。無理しない。そういう欲から解放されて、いいのいいの!って思えるようになってきました。もちろん欲がないと人間は進歩しないけれど、必要以上の欲を持たないとか、他人と比べないとか。そんなふうにいられるようになるとすごく楽ですよね」