やめたいのに「爪を噛む癖」が治らない... その原因は? やめるための4つの方法を米皮膚科医が解説
歯ぎしり、舌打ち、貧乏ゆすり...誰にでも"気になる癖"はあって仕方ない。そして今回のテーマである「爪を噛む癖」に、もしあなたが該当するのだとしても、それは間違いなくあなた一人だけではない。多くの人(なんと人口の20~30%!)が爪を噛む癖があるのだそう。 【写真】ネイルだけじゃない!あなたの「爪が弱っている」7つの理由 ニューヨークを拠点とする皮膚科医のマリサ・ガーシック氏は、「皮膚科医から見ても、この癖はよくあることです」と話す。もし爪噛みを悩みに感じ、爪を噛む癖をやめたいと思っているなら、それは間違いなく可能なことなので、是非これを機に前向きに捉えてほしい。 とはいえ、たった一晩でその癖をやめることができるというわけではないいのも事実。 「爪は常に手元にあるので、噛まないように家に置いてくる、ということができないのです」と話すのは、ニュートンを拠点とする臨床心理学者のサリ・チャイト氏。きっと多くの人は、なぜ爪を噛んでしまうのか、あるいは噛んでいることすらわからず行っているため、辞めるのは簡単なことではない。 どうしたら爪を噛むのを止められるか、悩むのはもう終わりにして、美しい爪と手を目指し前に進もう。今回は、爪を噛んでしまう理由や害の有無、噛むことを抑える方法、手を健康に保つための方法について紹介する。自分に合った方法を探してみて。
なぜ爪を噛んでしまうのか?
どのように対処するかを考える前に、なぜそのような行動をするのかを知るのも手。その理由は、私たちの習慣やそれを管理コントロールする方法についてヒントを与えてくれるはず。 では、なぜあなたはいつも爪を噛んでしまうのか。それは遺伝的なものかもしれないし、周囲の環境から学んだ行動である可能性も。あるいは、もっと感情的なものかもしれない。 「爪噛みには、ストレスや不安、退屈に対する反応など、いくつかの理由があります」とチャイト氏。実際に爪噛みは、歯ぎしりや皮膚いじり、髪をねじるのと同じように、ストレスやネガティブな感情といった心理を解消するのための行動として分類されている。 多くの人にとって、爪を噛むことは、時間とともに習慣になる可能性が高く、「習慣は無意識に行われることが多いです」。爪を噛むという行為には、特定の感情的なきっかけがあるようだが、習慣化すればするほど、無意識のうちに、あるいは自己満足の行為になってしまう可能性が高く、それが止めることを難しくしているのだ。習慣化は爪噛みをやめる難易度を上げている原因と言っても過言ではない。