やめたいのに「爪を噛む癖」が治らない... その原因は? やめるための4つの方法を米皮膚科医が解説
爪を噛むのは身体に悪いこと?
爪を噛んでしまっても、大きな害はないでしょう。しかし、爪を噛むことが習慣になると、問題が生じることも。まず考えるべきは衛生面。無意識のうちに爪を噛んでしまい、細菌などの目に見えない危険なものを口に入れてしまうことが考えられる。指から口へ雑菌やゴミが常に移動していると、よくある風邪から感染症まで、さまざまな病気に感染するリスクが高まると考えられる。 加えて、爪を噛むことは、爪の変形や、皮膚や爪の感染症につながる可能性も。爪が裂けたり割れたりした場合の爪の変形は、かなり痛みを伴い、機能的な問題だけでなく美的な問題も引き起こすことも。爪をよく噛むと、爪の周りの皮膚が影響を受け、皮膚が敏感になったり、割れたりすることもある。赤み、腫れ、圧痛があれば、その可能性が高いそう。健康的なリスク以外にも生活が不便になるというデメリットがある。
爪を噛むのをやめるには
1.自分への"ご褒美"として、マニキュアをする 仕事上、それは無理。とすぐに諦めないで。マニキュアは爪を保護する効果があり、爪を噛んでいることを意識しやすくなる効果も。ひとつだけ注意点は、「人工爪は、それ自体が爪を傷つける可能性もあります」とガーシック氏。爪の健康を最適に保つためには、接着剤でつけるチップよりも、シンプルなポリッシュやネイルシールのようなものの方がベター。職業柄、マニキュアが難しい人はヌードカラーのネイルシールや、マニキュアを施すことで可能な場合も。 2.よく噛んでしまう指に絆創膏をつける アメリカでは、爪噛みを防止するために、不味いマニキュアというのが販売されている。チャイト氏によると「指を口に入れるたびに不快な経験をするため、爪を噛むのをやめるように仕向けることができる」とのこと。でもそれよりもずっと身近なものが絆創膏。これは、幼児が指しゃぶりを卒業できないときにも使われる手だが、絆創膏を爪の先に巻いてしまうことで「無意識に噛んでしまう」という行為をなくすことができる。 3.ハンドクリームを定期的に使用する 手やキューティクルにうるおいを与えるために、栄養価の高いハンドクリームをできるだけそばに置いておいて。ガーシック氏のすすめるワセリンと同じように、ハンドクリームは乾燥して傷んだ手や爪、キューティクルの修復と保護に効果的。ヒアルロン酸、セラミド、グリセリン、シアバターなどの成分が配合されたものを試してみると、手を最高の状態にすることができるはず。またハンドクリームはもちろん食用ではないため、無意識に爪を噛んだ時に「変な味」と気づくことで、癖を辞める手助けになるかも。 4.専門家に相談する 自分一人の力ではどうにもならないのも普通のこと。数週間経っても進歩が見られず、健康上の問題や苦痛を感じている場合は、専門家に相談してみるのも手。感染症や爪の変化は皮膚科医に、誘因を特定し、別の対処法を模索するなら心理学者やカウンセラーに話を聞いてみて。
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