「子どもたちがちゃんと守られる国なのか不安」2児の母・渡辺満里奈が参院選で注目する政策は“教育と人権”
タレントであり、2児の母としての顔も持つ、渡辺満里奈さん。7月10日に投開票が行われる参議院選挙では、母親の立場から人権と教育に関する政策に注目しているという。子どもが18歳で選挙権を得たときに戸惑わないよう、普段から親子で政治について話すこともあるという渡辺さんに、政治への向き合い方や投票の意義について聞いた。(聞き手:荻上チキ/TBSラジオ/Yahoo!ニュース Voice)
母として、教育と人権に関する政策に注目
――今回の参院選ではどんなポイントに注目していますか。 渡辺満里奈: 各政党や立候補者のホームページなどで政策を見たりしているのですが、一番関心があるのは「教育」と「人権」についてです。いろんな問題がある中でも、自分が大切だと思っていることなので、この2つのポイントから投票する相手を選びたいと考えていますね。 ジェンダー問題を含む性差別や、いじめや誹謗中傷などの問題の解決は、すべて「教育」から始まるんじゃないかなと思います。すべての人が幸せに暮らすための多様性も「人権」が基本になることだと思うので、すごく気になりますね。 ――教育と人権に注目するようになったきっかけはありますか。 渡辺満里奈: 母親として「子どもたちが大人になったときにどんな世の中になっているのか」が気がかりなんです。だからこそ最近、この世の中で子どもは本当にちゃんと守られるのかなってとても不安になるんですよね。男女平等もすごく大切だけど、その前に身体的な安全や心の安全が本当に守られているのかなって。 例えば、性交同意年齢や人工妊娠中絶の権利についての問題とかを見てみると、特に、女の子が守られる国なのかなって心配になってしまうんです。そうすると、やっぱり大切なのは教育と人権かなと思うんですよね。 ――日本だと人工妊娠中絶には配偶者の同意が原則必要です。中絶の判断に際して、女性の自己決定権がなく、男性の許可制になってしまうのではないかと議論になっていますね。 渡辺満里奈: 同性婚や選択的夫婦別姓もそうなんですけど、男性主体の法案になっているケースが多い。女性の立場からすると、首をかしげてしまうようなことがすごくたくさんあります。 2022年になっても男性主体な考え方がものすごく強くて、なんか怖いなって思いますね。私は娘もいるので、彼女が大人になって、そういうことを気にするようになったときに「自分は自由で大切にされている」と、もっと感じられる世の中になっているといいなと思うんですよね。