通天閣が新アトラクション建設中 地上40メートルからダイブ 総工費3億円
ウォーク部分も命綱装着、これまでにない視点で新世界を眺める
筆者は2日夕にこのダイブ&ウォークを体験させてもらうこととなり通天閣へ向かった。入口ではタワースライダーや展望台への入場50分待ちなど、平日にもかかわらず観光客でにぎわいをみせていた。 アトラクションへの入り口へ着くと、職員からさっそく「ハーネス(命綱)をお願いします」と言われ体に装着。中間展望台の上へ行くと、真新しい金網やワイヤーが周囲を覆っていた。これがダイブ&ウォークの「ウォーク」部分で、高さ26メートルの中間展望台の上を柵に沿って設置されたワイヤーにハーネスを装着して歩けた。 「マンションでいえば5階以上くらいだと思いますが、けっこうこれも迫力があるんです」と高井社長。アトラクションには、平均台なども設置され、少し怖めのアスレチック体験もできた。 同日はまだ工事中のため閉鎖されていたが、通天閣の東側にあるエレベーター棟と中間展望台に橋がすでに架けられており、入口からスリル満点のウォークを楽しむことができそうだ。
米国製の装置「ドラム」が垂直降下を支える
そして、ウォーク部分から階段をのぼり、高さ40メートル付近の通天閣中腹に設置されたのが「ダイブ」の飛び降り台。約14メートル下の中間展望台へ垂直に飛び降りるため、建設現場でクレーンのフックに建材をかけたり外したりする時に用いられる「ナイロンスリング」が2本設置された米国製の「ドラム」という装置が使われている。
飛び降り台は恐怖も、安定した垂直降下
さっそく筆者はダイブ体験をしようとしたが、高さ40メートルの小さな飛び降り台に立った瞬間、足がすくんだ。 飛び降り台の横で見守ってくれていた竹中工務店大阪本店、建築グループ長の津高達哉さんに「ジャンプした方がいいんですか?」と聞くと「そのままストーンと一歩踏み出してまっすぐ落ちる感じで」という返答。正直、ストーンと落ちる体験もしたことがない筆者はイメージが沸かず戸惑ったが、カウントダウンが始まったため、意を決して一歩を踏み出し降下した。 落ちると同時に、これまで生きてきた中で、出したことのないような悲鳴をあげていたが、1秒ほど宙に浮いたあとは、ナイロンスリングによって安定して垂直に降下。下に設置されたマットに大の字に寝転んで着地ができていた。