西浦達雄 ホテルニューアワジ新CMは「知らなかった」
「リーブ21」「フリスキーモンプチ」のCM曲も手がけた
このほか、松崎しげるが出演していたころに歌われていたラップ調の「リーブ21」や「フリスキーモンプチ」「心斎橋アセンス」。 阪神甲子園球場の場内で流れる「炎の5回裏」など、様々な曲を手がけてきた西浦。しかし、近年はCMソングの依頼も減ってきたという。 「時代もあるかもしれませんが、昔に比べたら関西でCMを作るのも減っている感じがしますよね。テレビCMよりもインターネットの動画投稿サイトで流す歌や社歌、イメージソングが多いですね」と話す。
新設小学校の校歌に英語を取り入れた
近年、西浦が手がけたもので印象的だったもののひとつに、新設された吹田市立千里丘北小学校校歌の依頼があった。 校歌といえば、歌詞に周辺の山や川の名前が入り、曲の各番の最後に学校名を入れているイメージを持つが、西浦が作った同校の校歌のタイトルは「We are all good friends.」。同校公式サイトに掲載されている歌詞をみても、校名は1番にはなく、2番の終盤で初めて出てきている。 「授業でも英語を教えられるということで『英語をいれましょう』と提案しました。校歌のイメージの枠にとらわれないものを作ろうと思い、こうした歌ができたんです」
校歌の枠にとらわれず、自分たちの思いを歌うイメージで
また、歌詞に風景も入れてはいるが、いちばんは「心情」を歌うことを心がけたという。校歌は「聴かせる」のではなく「いずれ僕はこうなりたい」など、自分たちの思いを歌い、言い聞かせられるようなものをイメージして作った。 西浦は「僕が思うこれまでの校歌のイメージは、メロディにしてしまうと言葉が難しく、何を言っているかわからないものもあったと思うんです。僕は、平仮名で句読点をつけても、意味がわかるものにしようと心がけました」と振り返る。 曲が完成し関係者に聴かせた時、校長、教頭は涙を流してくれた。そして、最初の卒業生となる高学年らがスタジオで録音する風景を映したプロモーションビデオが作られたという。「保護者のみなさんも喜んでおられました。本当に作らせていただいてよかったと思いましたね」