【水川かたまりさんが体験】自分のためにお茶を点てる「マインドフルネス茶道」にチャレンジ!
神林さん:抹茶茶碗、茶巾、茶筅(抹茶をかき混ぜる道具)、茶杓(抹茶を掬うための小さな匙)、棗(抹茶を入れたもの)、お盆。あとは写真には入っていませんが、お湯を入れた水筒、左側に建水(湯を捨てるもの)があれば大丈夫です。 最初からすべてを用意するのは大変だと思いますので、抹茶と茶筅さえあれば、ほかは家にあるもので代用できます。例えば、お盆はランチョンマット、抹茶茶碗はご飯茶碗やカフェオレボウル、茶巾はふきん、茶杓は小さめのスプーン、建水は大きめのお椀やボウル、棗は抹茶が入る蓋つきの小瓶、もしくは抹茶缶をそのまま使っても大丈夫です。 用意した道具を、決まった場所にセットします。お点前をする前は、茶筅の臭い移りと折れを防ぐためにあらかじめ水につけたものを使いましょう。 ◆道具のセッティング マットはテーブルの端から4.5センチぐらいのところに置き、マットの中央左側に抹茶茶碗を置く。茶碗の中に、茶巾と茶筅を入れ、縁のところに茶杓を伏せてかける。中央右側には、抹茶を入れた棗を。マットの外の右側にお湯を入れた水筒、左側に建水(湯を捨てるもの)を置く。 神林さん:お茶を点てる前には、お菓子をいただきましょう。今回は秋ということで、栗の形をした琥珀糖をご用意いたしました。かたまりさん、どうぞ召し上がってください。 かたまりさん:ありがとうございます。頂戴いたします。 神林さん:お菓子をいただいたら、お茶を点てていきます。まずは、丹田に力を入れて姿勢を整えてご挨拶をしましょう。始めさせていただきます。 かたまりさん:始めさせていただきます。
道具を整えるところから、お点前は始まっている
◆道具の移動 マットを持って1センチ引き、左手で建水を引く。右手で水筒の口をマットに向くようにして置き、その手で棗を取り、マットを時計に見立てて、11時のところに置く。その後、お茶碗を右手で取り、マットの中心に置く。茶杓を上から取り、4時のところに斜めに置く。茶筌は親指を上にして持ち、1時のところに置く。置いたときに、茶筅の結び目が自分のところに向くように。その手で、お茶碗を持ち、6時のところに置き、中に入った茶巾は、3時のところに置く。 神林さん:道具の移動が終わったら、水筒からお茶碗にお湯を入れましょう。これから「茶筅通し」という点前を行います。こちらも、決められた手順に沿って、丁寧に行っていきます。 ◆茶筅通し まず右手の親指と人差し指で茶筅を持ち、お湯の入ったお茶碗の中に入れる。左手をお茶碗に添え、お茶碗の4時のところ茶筅を置く。そして親指を上にくるように茶筅を持ちあげて穂先が折れていないか確認し、茶筅が3時くらいのところに来るようにそっと下ろす。そのとき、中指、薬指、小指を1~2時のところに来るように添える。これを、全部で3回繰り返す。最後に、親指と人差し指で茶筅を持って縦に1の字を書く感じ前後に振り、ひらがなの「の」の字を書いて茶筅を引き上げる。 神林さん:茶筅を引き上げたら、決められた手順を経てお茶碗のお湯を捨て、お茶碗を拭いていきます。 ◆お茶碗の準備 右手でお湯の入ったお茶碗を持って、左手のひらに乗せて、右手を添えて、時計回りに中のお湯でお茶碗を温めるようにゆっくりまわす。2周半回したら、左手でしっかりと持ち、右手で茶巾を持って、お茶碗の中のお湯を最後の1滴までしっかりと建水に捨てる。お茶碗を起こしたら、茶巾でしずく(水滴)を取りながら、茶碗を起こす。 茶巾をお茶碗の縁にかけて拭き、その後お茶碗の内側を拭く。拭いた茶巾はマットの3時のところに置く。