黒田知永子さんがコツコツ続けている、セルフメンテナンスとは?(インタビュー/後編)
そんなささやかな変化を下支えしてくれるのが、日々のセルフメンテナンス。 「美容は地味な努力だと思ってます。 今回出した黒いお洋服には肌を白く見せる効果があると私は思っていますけど、でもちゃんとお手入れした肌で、きちんとメイクをするほうが、着映えするのは確かです。 顔はもう、年齢を重ねれば誰しも、衰えるので。これだけは神様、平等ですから、手入れを怠ってはいけないと思う。手間はかかるんです。 若い時は素顔のままTシャツにデニムでもかわいいけれど、この年齢でそれをやったら『ああ、お掃除中なのね』って思われるだけ(笑)」 スキンケアで一番重視しているのは、保湿。 「肌が乾燥した途端に、カサカサカサってちりめんじわが出るから、シートパックを週2~3回はしたいし、ゴルフに行った日は必ずやっています。 あと、5倍から10倍の拡大鏡で自分の顔をじっくり見て、チェックしないと。 50歳を過ぎたら、たいてい老眼が始まるでしょ? ちゃんとよく見て、現実を直視して、手間をかければかけただけ肌は保てると思います」
ヘアは、メッシュ入り。黒田さんの最近のトレードマークだ。ショートヘアのアクセントになって、とっても良い感じ。 「コロナの頃からです。白髪染めがイヤでイヤでしょうがなかったから、本当は金髪にしたいって言ったんだけど、みんなに『やめた方がいい』って言われて(笑)。 金色に近づくための予行練習としてメッシュにすれば、白髪も目立たなくなっていいかも、と思ったの。このヘアにしたら、白髪染めをやめることができたしね。ヘアカットは月1ですけど、メッシュにするための脱色は3カ月に1回くらいですんでいます」
スキンケアやヘアケアの基本は、こまめにていねいに続けること。それでも10年前、20年前とは肌も体も違うと、実感しているという。 「無意識に鏡が目に入って、不意に写った自分の横顔が、ありえないくらい老けていて(笑)。“うわーっ! でも、これが現実だな”って。 あと、ふとしたときに口がへの字になっていると、本当に老け込んで見えるんです。だから、口角は上げないと。ここがくっと上がるだけで、顔全体が明るくなるから。頬から首、口のまわりは大事です。 それに頭皮マッサ ージもやるようにしています。顔と地続きだから大事ですね」