侍ジャパン・高橋宏斗、日本で一番の投手になる! プレミア12終え、26年WBCへ「メジャーリーガー押しのけて侍先発陣入り」
24日まで行われた野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 プレミア12」に日本代表「侍ジャパン」の一員として出場した中日・高橋宏斗投手(22)が本紙のインタビューに応じ、今大会を振り返りながら2026年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への思いを語った。今大会では初めて侍ジャパンの先発マウンドに上がった竜の若き右腕。次のWBCでもメジャー組を押しのけて侍先発陣に割って入る決意を明かした。 ―決勝で台湾に敗れて準優勝。今大会を振り返って 「今回の大会は全勝優勝を目指してやっていた。銀メダルを目指して野球やっていたわけではないので、そこはすごく悔しい。僕自身も登板した2試合とも、もっとできたんじゃないかというのもあります」 ―強化試合を含めて3試合で登板。大会期間中の状態は 「9日の強化試合・チェコ戦(バンテリンドームナゴヤ)で投げたときはあまりいい感覚ではなかった。『どうなるのかな』というところからのスタートだった。真っすぐが全然言うことをきかなくて、スプリットも落ちなかった。ただ、次の15日の韓国戦(台北ドーム)ではその感覚が全然よくなっていて、しっかり修正はできた」 ―21日の米国戦(東京ドーム)では4イニングを零封して8奪三振 「カットボール、カーブの第3球種がストライクゾーン内で勝負できていて、自分の納得する球は多少なりとも投げられた。6回、7回までいけていたら本当に人生の中でもベストピッチだったと思う」 ―他に韓国戦から変えた部分は 「外国人選手は低めだと目からボールの距離が取れてバットが出やすく、高めで目線に近い方が詰まってファウルになってくれるのかなと映像を見ていて思った。高めに投げるのは一発を打たれるリスクもある。だけど、米国戦では高めの真っすぐを投げるぐらいの気持ちでした」 ―侍ジャパンは米国戦前の時点で大会負けなしの24連勝中。緊張感は 「やっぱり、緊張はしました。登板前日は夜中の1時になっても寝付けなかった。相手のデータや映像は確認していたけど、もう一度相手の全バッターのデータと映像をチェックし直して寝たのは午前2時半を回ってました」 ―今回の経験で学んだものは 「いろいろありますが、米国戦で相手の先発だった44歳のリッチ・ヒル投手。140キロ前後の直球とカーブのほぼ2球種で、4イニングを1安打無失点に抑えていた。日本の打者が真っすぐに差し込まれ、カーブに泳がされていた。間の取り方、どこから曲げ始めるかとか投球術がすごい。僕はストライクからボールになる球は持っているけど、それを見極められたら何で勝負するんだろうと。ゾーンの中でどれだけボールを動かせられるか。今度、僕がやるべきことはそこなのかな」 ―2026年にはWBCもある。今の思いは 「先発投手を見ても(山本)由伸さん、ダルビッシュさん、大谷さん、今永さん、千賀さん、菊池さんがいて、NPBにもいい投手がたくさんいる。メジャーリーガーを押しのけるぐらいの気持ちじゃないと先発の一枠は勝ち取れないし、このままだと確実に選ばれない。NPBで一番になって初めてスタートラインに立てるという気持ちで来季はスタートしたい」
中日スポーツ