【40代・50代、心不全パンデミックに要注意!④】簡単だけど続かない? 心臓の健康を保つ10の生活習慣
サウナの恩恵と潜む危険! 知っておくべき注意点
最近、サウナが大ブームとなっている。フィンランドの研究機関の研究によると、サウナ入浴の回数が増えるほど、心臓病や突然死のリスクが減少すると報告されている。また、片頭痛やアレルギーの改善、認知症の予防など、多くの効果も確認されている。 「ただし、これらの研究はおもに若い年齢層の健康な人々を対象にしています。高血圧や低血圧、飲酒後、妊娠中の人は、健康リスクを避けるためにサウナの利用は控えてください。 また、サウナの直後に水風呂で体を冷やすのは、急激な血圧や心拍数の変動を引き起こすため危険です。特に、適切に管理できていない生活習慣病がある心不全予備軍の人や、心臓や血管に疾患がある人も注意が必要です。 安全にサウナを利用するためには、自分の体調をよく考え、無理をしないことが大切です」 心臓力を高めるさまざまな生活習慣。積極的に取り組みたいものだ。
【教えてくれたのは】 大島一太さん 医師・医学博士。大島医院院長。東京医科大学循環器内科学分野・同大学八王子医療センター循環器内科兼任講師、日本看護協会看護研修学校非常勤講師、日本循環器学会心不全療養指導士実務部委員、日本心臓病学会特別正会員・心臓病上級臨床医など併任。生活習慣病から重症心臓病まで、地域密着型の開業医と大学病院の専門外来を兼務し、予防医学から専門性の高い心臓病治療までを広く実践しているスペシャリスト。『100歳まで元気でいたければ心臓力を鍛えなさい』(かんき出版)など著書多数。 イラスト/内藤しなこ 取材・原文/山村浩子